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通常更新通知ギガスパーク!

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脳髄に直接響くギガスパークで更新告知もお手のもの。シビれる通知で七色の物語をアナタにオトドケ。
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#創作

狐の嫁入り

昔々ある山に二匹の化け狐が住んでいた。 春も終わりの夏の入り、 二匹は一つ化け勝負をしよ…

まさか自分が花だとは

事故直後、 親兄弟に連絡が入るのは不思議じゃないが、 友人にまで連絡が届くというのは、 な…

恋と鴉(終編3:完結話)

→もし、最初から読まれる方はこちらから← 床一面に敷き詰められた赤色の絨毯は、 素直に『…

恋と鴉(終編2)

(とても期間が空いたのでこれまでのあらすじ) 友人、柴田光司。 彼は産まれながらに不幸な体…

墓場寄席 後書き

『墓場寄席』の全編読了、誠に有難う御座いました。 まず初めに断っておかなければならない事…

墓場寄席 後編(完結)

(→中編がまだの方はこちらから←) 陽が昇れば起き出して、 陽が沈めば夢を見る。 そんな生…

墓場寄席 中編

(→前編がまだの方はこちらから←) 誰も居ない筈の場所で声が聞こえてくる。自分以外の。 それだけでも気味の悪さは格別なのに、 その場所が墓場ときたもんだから、 こりゃあもう小便漏らしてでも逃げ出すしかない。 朝、 布団をギュウギュウに巻き付けた状態でにぎり目が起きると、 兄弟弟子の一人が、 「おいお前、布団は大丈夫か?  漏らしてないか確かめてから起きて来いよ、  俺は優しいから先に部屋から出てってやるわ」 と鼻を摘まむ仕草で笑いながら出て行った。 言われてみれば、と

墓場寄席 前編

対(つい)。 右と左、もしくは上と下、その他もろもろ。 中心とした位置を挟んで二つ物があ…

もう、背を追う者は無し【ショートショート】

刀研ぎ屋(かたなとぎや)、 は、聞こえはやたらと不細工だが、 まるっきり客が来ない訳では…

落ちたウグイス【ショートショート】

その朝、 光勝の目覚めは良かった。 赤峰帝国は初代帝王、二代目帝王のもと基礎を固め、 三代…

唄う山【ショートショート】

『山国』と他から称されるペクルト王国にはこんな風習がある。 王国の世継は十歳を迎えるまで…

恋と鴉(終編1)

→最初から読まれる方はこちらから← ついぞ柴田の書く文字が変わる事は無かった。 ネットで…

恋と鴉(後編)【ショートショート】

→最初から読まれる方はこちらから← 日本には確か『三つ子の魂百まで』と言う言葉がある。 …

恋と鴉(中編)【ショートショート】

→前編はこちらから← 本は待っている、 いつも決まって静かな場所で。 柴田とのバーベキューから季節は経ち、 また大学生達はレポートに追われる身分に落ちる。 大学の図書館には引用に必要な本を求める大学生達。 だが大勢の学生が来たからと言って、 図書館の本が端から端まで手に取られる訳ではない。 学科でも優秀な奴が大抵一番にレポートを仕上げ、 その学生がどの本を読んだかという情報が出回り、 皆がこぞってその本だけを取り合う。 見向きもされない参考書や専門書達は、 本棚の中で今