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01.アプローチ

アプローチの空間は、「家庭」と「園」とが結節する場所です。
だからこそ、アプローチでは、とても丁寧な環境づくりが必要となります。
アプローチ空間は、子どもによってはとてもストレスを感じる空間となり得ます。
朝、親から離れるほんの一瞬の葛藤する気持ちに折り合いがつく様、あえて動線を長くしたり、小道を通りながら水の流れる「音」を感じたり、四季折々変化する植物の「香り」が漂ってくるようにしたりと、自然と、自分自身に対して折り合いがつけられていく場所になるようデザインします。
「豊かさとは何なのか?…」
効率的である事が今の一般的な正しさとなりがちなのですが、たとえ、非効率でも、たった数歩の間でも「時間」の流れを緩やかにして行くことで、その子その時の気持ちが満足できる空間となる事が大切だと考えます。
アプローチ空間で費やされる「時間」にこそ多くの豊かさの「素」が含まれています。
だからこそ、園で大切にしている「想い」を表わしている場となる様、デザインしていきましょう。

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