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東京ユナイテッドバスケットボールクラブの2023-24ホーム開幕戦は、10/14(土)・15(日)in有明アリーナで開催されます!


有明アリーナ 昨年のホーム開幕戦最多入場者数を記録

江東区中小企業診断士会は、地元のプロプロバスケットボールチームの東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(以下、TUCBという)の副社長である干場一広氏に、2年目を迎えたTUCBの今期にかける想いや、地域に根付くスポーツクラブとして、どのような役割を発揮していきたいか抱負をお伺いしました。
 
【東京ユナイテッドバスケットボールクラブの概要】


【ホーム開幕戦の入場者数1万人越えを達成したい!】


Q) 10/7から設立2年目のシーズンが開幕します。開幕にかける思いをお聞かせください。 

(干場)今シーズンは7月から始まり、公式戦と呼ばれるレギュラーシーズンは10月から開始になります。今年のホーム開幕戦は、10月14日、15日です。ホーム開幕戦というのは、どのチームも一番力をいれており、非常に盛り上がる試合になります。去年がファーストシーズンで、開幕戦には、9,295人が会場に来てくれ、当時B1、B2、B3の最多入場者数を記録しました。
今年は、ホーム開幕戦入場者1万人を目指すということで動いています。
みなさん、是非ホーム開幕戦に来てください。 
主要活動場所の有明アリーナは、メインアリーナとサブアリーナがあり、メインアリーナの収容人数は1万5千人です。有明アリーナの特徴は、観客席の配置にあります。階段のように段差の上に設置されており、前の人の頭が気にならず視野が開けていてとても観戦しやすい構造になっています。

 Q:シーズン開始に向けて、チームの活動状況を教えてください。

(干場)バスケットボールチームというのは、試合を行う選手と、事業を進めるフロントに分かれています。練習は、野球と違い合宿スタイルではありません。原則、有明アリーナや近隣の場所で練習をしています。新しいメンバーも加わりました。シーズンを勝ち抜けるよう、怪我をしない体づくり、良いコミュニュケーションとれるような人間関係作りなど、チームの土台作りを意識した練習をしています。

TUCBイベントで盛り上がる参加子供たち

フロントは、オフシーズンは各地に挨拶に行くなどのセールス活動や、地域になるべく顔を出し地域イベントに参加するなど、TUBCを知ってもらう活動をしています。地域イベントは毎週どこかで参加しています。
特に、週末(土日)は、我々が開発した子供たちが簡単なバスケットボールに触れられるコンテンツを使い、あらゆるところで、例えば町のお祭り、学校・商店街のイベントなどに参加し、TUBCを知ってもらう活動をやっています。
 
 
(干場)やはり街中で普段から選手を見かけることができるとか、イベントでTUBCの選手と交流するとか、街のどこかでTUBCに触れることがないと、試合があってもなかなか会場に行くモチベーションにならないと思っています。
地道な地元との触れ合いがありTUCBに親近感を持ってもらえるからこそ応援に来てもらえるので、TUBCとの接点を多く作ることを大事にしています。

【2年目の今年はB3リーグからB2リーグへの昇格を目指す】


Q:今期は2年目になりますが、どのようなことを目指していきますか。将来像も含めて教えてください

(干場)競技面としては、今はB3リーグですが、B2リーグに上がりたいと思っています。2026年から新しいリーグ構想が公表されており、それに向けて競技面の強化をしていきます。
事業面・社会面としては、昨年のホーム開幕戦の入場者数が当時の日本記録を作ったので、2年目はそれを超える入場者数を獲得し、その後は収益性を高めることを行っていきたいと考えています。また、収益面に加えて、地域のためになること、社会のためになることは継続的に取り組んでいきたいと考えています。パラスポーツの話もそうですが、学校の部活動の支援をしたり、地域課題に取り組むシンポジウムをしたり、まだまだできることはたくさんあると思います。また、SDGsのゴール達成に向けた取組みなども今後はやっていかなければならないと思っています。
 

【TUCBは、有明アリーナと一緒に生まれたチーム】


 
Q:親会社はITの会社ですが、なぜバスケットボールクラブを作ろうとしたのですか、また、バスケットボールクラブを作るに際して、有明アリーナを本拠地にした理由があればお聞かせください。

(干場)まず、有明アリーナは東京オリンピック・パラリンピックの会場で、車いすバスケの会場にもなっていました。そして、レガシーとして施設が残ったときに、地元に応援してもらえる施設として運営していくという構想の下、TUBCの運営会社は、有明アリーナの建設完了と同じ2019年11月に設立されました。だから、有明アリーナと一緒に生まれたチームなのです。そして、TUBCは、ロゴ、チーム名、マスコット、チケットの金額も、何から何までゼロから作ったチームです。設立当初からTUBCを知ってもらうため地域活動を始めており、スクールとか地域イベントを地道にやっていました。
 
 

【クラブのミッションは「メイクユナイテッド、繋がりを作る」】


 
Q:江東区のプロスポーツクラブということで、地域(江東区)との交流で、大事にしていることはありますか?

(干場)我々のキーワードは、チーム名にあるユナイテッドという言葉です。 「メイクユナイテッド、繋がりを作る」はクラブのミッションステートメントにもなっています。
スポーツに対して得手、不得手はあるものの、嫌いという人はあまりいないようです。スポーツをハブにして、普段であればなかなか繋がりがもてない、人と人、人と地域、人と団体などスポーツをつなげていくことを常に考えています。バスケットという枠組みだけにとらわれず、地域・コミュニティという文脈で、いろいろな形でハブの役割を果たし、繋げていければいいなと思っています。
また、スポーツチームというのは、特に地域と繋がりを持つ機会が多いので、地域に対しできることが結構あると思っています。私たちは1年目から幅広く地域とつながることをやってきました。学校訪問はもちろん、高校や大学の授業にワークショップのメンターとして入ったりすることもあります。ご存じの通り、学校の部活というと、教師の負担が大きいなど全国的な課題となっており。部活にTUBCのアカデミーコーチを派遣するなどで、社会的な課題にも取り組んでいます。そのほか、パラスポーツにも目を向け、TUBCと車いすバスケのNO EXCUSEと提携して、サントリー協賛の下、毎月有明アリーナで、小学生向けに車いすバスケの体験教室をやっています。これは平日の授業に組み込んでもらって、子供たちが有明アリーナにきて体験をする形にしています。Bリーグのチームで、ここまでパラスポーツを支援しているチームはないと自負しています。


東京みらいダイアログ参加者

地域で様々な活動を行っている団体や個人が一堂に会して、人々や社会の課題に向き合いながら、解決策やアイデアを共有し、公民連携を通じてまちづくりを進める場として「TOKYOみらいダイアログ」を立ち上げ、6月14日に地域のスポーツチーム、TUBC、NO EXCUSE、清水建設江東ブルーシャークスの3チームが集まり、木村新江東区長をお呼びし、スポーツとまちづくりをテーマにしたトークイベント・パネルディスカッションを開催しました。スポーツで街づくりに何が出来るか、街づくりの課題は何か、江東区として地元スポーツチームに何を望むか、など参加したい人がオープンに議論できるイベントとなりました。このようなシンポジウムも定期的に開催したいと準備を始めています。
社会の課題解決や地域のためになることを今後も続けて、こういうことが地域との交流に繋がっていけばいいと考えています。
 
Q車いすバスケットボールチームの「NO EXCUSE」への支援はどのようなものですか?

(干場)有明アリーナは、パラの会場で利用された実績もあり、各種の施設も十分に整っています。まだまだパラスポーツには偏見があり、どうしても負の面にフォーカスされた話になりがちですが、皆さんには、単純に競技として格好良い、競技として面白いという部分に目を向けて欲しいと思っています。今、小学生に車いすバスケを体験してもらい、面白さを理解してもらう取り組みをしています。共生社会の実現に向けては、実際に自分で体験してみて初めて分かることがあると思っています。皆さんに体験してもらう場を提供することは僕らにできることで、体験した人には多くの気づきがあると思っています。
 
【江東区のプロバスケットボールチームとしていろいろなことに取り組んでいきたい】
 
Q:江東区の企業を応援するのが、私たち江東区中小企業診断士会の存在意義と考えています。スポーツを通し、地元経済の活性化に役立つアイデアはありますか?

(干場)例えば中小企業が集まり運動会をする時にTUCBの選手が手伝いに行く、TUCBの試合のハーフタイムで協賛企業の宣伝をするなどが挙げられます。
今年7月1日に、親会社の株式会社スポーツITソリューション(SIS)が、ららぽーと豊洲でeスポーツのイベントをやりました。TUBCもこのイベントに協力会社として参加し、一緒に運営をしました。当日は立ち止まる人も多く、リアルスポーツとeスポーツのハイブリッド型のイベントの成長の可能性について実感を得ることができました。eスポーツのポテンシャルはかなり高いと思われ、啓蒙活動、体験イベント、トップ選手のプレイをみんなで観戦するなど、TUBCも一緒に活動できると思いました。
 
Q:有明アリーナでイベントがあっても、飲食店が周りになく、お客様はそのまま帰宅するしかなく、そのため、地域への経済波及効果が小さいのではとみています。スポーツ観戦後の、飲食需要の喚起ができるといいですね。

(干場)そう思います。例えば、有明アリーナ(メインアリーナ)でのホームゲームでは、ららぽーと豊洲と駐車券の補助施策をしたことがあります。その他、商店街とも組むことはできると思います。また、公式戦は2日連続で行われるため、アウエーから来てくれる人たちは宿泊・飲食が伴います。スポーツツーリズムとして、試合がない時間帯で、例えば区内の観光施設、商店街を周遊して楽しむ仕掛けができれば、地元への経済効果が期待できると思います。
 

【ファンクラブへの参加・スポンサー契約を広めることで、地域の活性化を進めたい】


(干場)プロスポーツの企業収益は、放映権、スポンサー、チケット、グッズ、ファンクラブ、スクールなどがあります。TUBCは、放映権がなく、スポンサー、チケット、グッズ、ファンクラブ等の収入がメインです。スポーツ業界では、コロナでチケット売上が減少したので、スポンサーの存在が大きくなりました。我々は他社と異なり、スポンサーという言葉を使わずに、パートナーと呼んでいます。パートナーとなって頂いた企業には、パートナーの本業に即したアクティベーションとして何ができるか考えていきます。本業に即したアクティベーションには、仲間づくりが大切だと考え、仲間づくりにも力をいれています。B2昇格に向けて、チケットの売上拡大、ファンクラブの会員拡大などの活動を積極的に行っていきます。ファンクラブには、会場への先行入場、限定のオンラインイベントなどの特典があるので、是非ユナイテッドファミリーに加わっていただき、一緒に地域の活性化にために連携取組みをやりましょう。
 
(江東区中小企業診断士会)
TUBCは、新しく江東区に出来たプロスポーツチームですが、地域と繋がりをもって、地域を活性化したい気持ちが伝わってきました。地元のチームを応援していきたいです。

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