江東区 事業承継調査結果と令和6年度事業承継支援施策のご紹介
企業の事業承継には入念な準備、計画と相当の期間が必要です。ただ、事業承継は経験することがほとんどないため、ノウハウを持つ企業が少なく、意識されづらいのが実情です。
今回の記事では、区内中小企業の事業承継に関する調査結果と、江東区の事業承継支援策をご紹介します。
区内中小企業事業承継の調査
区内中小企業の景気動向について、江東区が四半期ごとに調査結果を発表する景況調査報告書(令和5年7月-9月期、特別調査テーマ「中小企業の将来を見据えた事業承継について」)によると、以下の調査結果となっています。
代表者の年齢階層と後継者の状況:
年齢は「70歳代以上」の割合が35.9%と最も高く、後継者の状況について「まだ考えていない」 39.6%が最も高い。
事業承継の考え方:
《ある程度の考えをもっている》との回答が38.8%、「現時点で考えるつもりはない」との回答が36.1%。
出典:江東区「景況調査報告書(令和5年7月-9月期)」
事業承継について、計画や後継者について、はっきりと具体的にはなっていない方が多いことが、調査結果から伺えます。
詳細およびその他の調査結果は下記をご確認ください。
江東区 景況調査報告書
事業承継支援施策
江東区では、中小企業の円滑な事業承継に向け、以下の個別の相談窓口の設置から、経済的支援まで、下記のような様々な事業承継支援を行っています。
事業承継に関する相談(窓口相談、専門家派遣)
事業承継セミナー
郵政制度 事業承継支援資金
補助金 事業承継設備補助金
なお、掲載の内容は令和6年8月1日時点の情報となります。
最新の情報は江東区の下記Webサイトをご確認ください。
江東区 中小企業の事業承継支援
以下、各施策についてご紹介します。
1.事業承継に関する相談
1-a.事業承継に関する相談(区役所窓口相談)
対象者:江東区内で事業承継をお考えの方や事業承継後5年未満の方
相談内容:事業承継全般に関するご質問、江東区の事業承継支援資金融資の相談
費用:無料
相談日時など詳細確認やご予約方法はこちらをご覧ください。
1-b.事業承継に関する相談(専門家派遣相談)
対象者:事業承継を検討している区内中小企業者
相談内容:事業承継全般に関するご質問
費用:無料
相談日時など詳細確認やご予約方法はこちらをご覧ください。
2. 事業承継セミナー
事業承継に関心がある方を対象とした、事業承継の基礎知識を学べる入門セミナーです。
日時:令和6年8月20日(火曜日)14時から16時まで
会場:江東区産業会館2階第2会議室(江東区東陽4-5-18)
対象者:事業承継に関心のある区内中小企業の経営者・後継者・従業員の方20人(申込順)
費用:無料
ご予約方法は下記をご覧ください。
3. 融資制度 事業承継支援資金
5年以内に事業承継を予定している、または事業承継後5年を経過していない区内中小企業者向けに、事業承継に必要な経営資金について融資を斡旋する制度です。区の補助があり、通常の融資よりも好条件となっています。
対象者:5年以内に事業承継を予定している、または事業承継後5年を経過していない区内中小企業者。
※当条件以外にも必須条件があります。詳細は下記を必ずご確認ください。
※事業(承継)計画書が必要となります。
4. 補助金 事業承継設備補助金
区内中小企業者が事業承継を契機として行う設備の導入・更新に要する経費の一部に対する補助金です。
対象者:5年以内に事業承継を予定している、または事業承継後5年を経過していない区内中小企業者。
※当条件以外にも必須条件があります。詳細は下記を必ずご確認ください。
※事業(承継)計画書が必要となります。申請受付期間:令和6年8月1日から令和7年1月31日まで(予算上限到達次第、受付終了となります。)
補助対象事業:事業承継に伴って行う次の事業が対象となります。
(1)競争力の強化又は生産性の向上のための、区内事業所での設備の導入
(2)老朽化による、区内事業所での設備の更新(入替えを伴う導入)補助対象となる設備、経費、補助金額、申請の流れ、申請書類、その他詳細については、下記をご確認ください。
その他の中小企業支援策
江東区では事業承継支援のほか、各種相談や融資制度、補助金、講座・セミナー等、中小企業支援を行っております。詳しくは、下記の江東区HPをご参照ください。
(執筆者:安田和博)
江東区中小企業診断士会では、江東区内で頑張る企業の紹介をしております。記事を希望される方は、下記からご連絡をお願い致します。
連絡先:江東区中小企業診断士会事務局 木村和広 info@wangan-consultant.com
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