電話越しのあの人
素敵な恋の物語が始まりそうなタイトル
だけれども
電話越しのあの人は
会社の先輩で
これまで直接会ったこともない
けれどかなり近い距離で仕事をしている人
普段のやりとりは何日かに一度の電話
そんな電話越しのあの人に私はこれまで
何度も救われてきた
仕事に関係する話は5分くらいで
それが終われば営業活動する中で
困ってること、つらいこと、やめたくなること
そんなことをいつも聞いてもらっていた
同じ支店ではたらく先輩には話せない辛さも
電話越しのあの人には話せた
『いのちの電話』
そう心の中でずっと呼んでいた
電話越しのあの人もたくさん仕事を抱えているから、極力こちらからは電話しないように
だから、たまに来る電話に救われていた
そんな電話越しのあの人と今日
初めて会うことができた
突然の対面にどうしていいか分からなくて
妙な距離感を取ってしまったけれど
すごく嬉しくて
たのしくて
元気をもらって
この人の能力ってこれなんだな
って思ったけど
流石に言えなくて
私も誰かを癒せる人になりたい
自分の気持ちを一定に保てるようになりたい
そんなことを思いながら
一緒に島人ぬ宝を歌った
そんな金曜日のおはなし
終わり方が分からなすぎる