マガジンのカバー画像

小説「最果ての季節」

19
❏掲載誌:『役にたたないものは愛するしかない』 (https://koto-nrzk.booth.pm/items/5197550) ❏楢﨑古都(https://linktr.…
学生時代にとある公募で一次審査だけ通過した小説の再掲。 まさかのデータを紛失してしまい、Kindl…
¥300
運営しているクリエイター

#読書感想文

019「最果ての季節」一輪の白いガーベラの花のエピソード

 一輪の白いガーベラの花のエピソード。  ちらほらと館内から人がロビーへ出てきていた。映…

楢﨑古都
3か月前
5

016「最果ての季節」わたしはますます、四時にそっくりになったでしょう

す ふいに、柁夫の頭がわたしの左肩にもたれかかった。持っていた缶コーヒーが手の中で波打つ…

楢﨑古都
4か月前
3

009「最果ての季節」飛び込んできた光景に、思わず吐き気がした。

 四時が柁夫を連れて出て行ってしまった朝、わたしと都子さんはその事実にしばらく気がつかな…

楢﨑古都
6か月前
1

007「最果ての季節」暗闇を怖いとは思わなかった。

 その晩、わたしは昼間に居間で練習していてそのまま忘れてきてしまったリコーダーを取りに、…

楢﨑古都
6か月前
3

006「最果ての季節」この世の中は所詮、見せかけにすぎないのかもしれないわ。

 つぼみが花を否定して、実になるの。りんごは地球よ。皮は地表、果肉はマントルで、種がコア…

楢﨑古都
6か月前
2