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小説「えむしたのこと」

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・文学フリマ東京37 (星屑と人魚2023秋冬号/https://bunfree.net/event/tokyo37/)  └ 「つむじ風と人魚」(マガジンは加筆修正前の原作で…
ルームシェアをしながら、歌い手活動をしている「明日」と「えむち」。明日の部屋の一輪挿しが枯れ、花瓶…
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2023年8月の記事一覧

【0015】えむしたのこと「ねえ、ずっとここにいなよ」

 帰宅すると、明日はほんとうに帰ってきていた。終電帰りのわたしを起きて待っているはずもな…

楢﨑古都
10か月前
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【0016】えむしたのこと「おかえり」

 まぶたをひらく前に、あるはずのぬくもりに腕を伸ばしていた。うさぎのぬいぐるみを押しのけ…

楢﨑古都
10か月前
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【0017】えむしたのこと「きのう、常夜灯の下で」

「お風呂場にポトスあった」 「百円ショップにいたんだよ。」 「あんなおしゃれなの、百円で買…

楢﨑古都
10か月前
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【0018】えむしたのこと「この感情がどんなに醜いものだとしても」

 進行してしまった常盤色化の有様をえむちに見せたくなかった。でもそれは、ほんとうの理由じ…

楢﨑古都
10か月前
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【0019】えむしたのこと「夏っぽい曲がいいな」

「どういうこと」 「もしもお腹まで広がっちゃったら、胃の内側もだんだん常盤色化の模様にな…

楢﨑古都
10か月前
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