自分のしごとのこと


「その子は、私だけには忘れて欲しくないと、私との待ち合わせの日を選び、10階から飛びおりました。
その子には、一番最初に気づいてくれたのも、最後まで心配してくれたのも、私だけだった、と言われました。
私が思うのは、人を救えるのは行動だけということです。」

高校卒業の時、
お世話になってた塾の先生にもらったある一通の手紙。
優しくて美人で、頭も良くて、何もかもが完璧で全てが順風満帆に見えたその先生が書いた手紙にはまるで思えなかった。

そしてその手紙をもらってから7年。
7年経っても読み返す度に、胸が締め付けられる。
高校を卒業して、大学を卒業して、社会人になっても。

初めて読んだ時。初めて「自死」というのを間近に感じて、涙と震えがとまらなかった。
当時18歳のわたしには、あまりにも重たくて苦しくて。
でもこの手紙のおかげで、わたしは「強くて優しい人になりたい」とより思うようになったこと、そしてそれが今の仕事を選ぶ上での大きなきっかけになりました。

虐待やネグレクトなどで傷ついた子どもたちの心のケアをしたい。
実習行く前はぼんやりと思っていただけだったけど、実習に行ってその想いがさらに強くなって、公務員ゴリ押しの大学だったのに1人だけ道それて1人でいろんなところに見学に行って就活して。公務員試験から逃げたと思われたくなくて公務員も何とか合格して、そして今の職場から内定通知をもらった大学4年の10月。
そして(公務員はお断りをして)今の仕事に就きました。

どう考えたって、公務員の方がお給料はいいし、お休みもちゃんともらえる。そりゃあみんなから公務員をおすすめされた。(大学もFランと呼ばれるような大学だったし)
でも母親は「安定よりも今やりたいことをやるべきだよ」と背中を押してくれました。母の存在、偉大すぎる。

あとはさ、そもそも小学校の時から嵐がだいすきで、何度も芸能にかかわる(裏方の)仕事をしようか迷ったけど結局選んだのは今の仕事ってのがウケるよね。ジャニーズとミリもかかわりないよ?笑

この仕事に就いてもうすぐ3年。
とりあえず3年は頑張ってみようと決めて、辞めたくても必死に踏ん張ってきた。
少しでも強くて優しい大人になれてるかな。
無力感を感じることが多い日々の中で、子どもたちの成長に、その笑顔に支えられっぱなしで。
片腕におさまってしまうぐらい小さかった子どもたちが大きくなっていくその過程で、0~2歳という一瞬一瞬がかけがえのない日々の中で、私に何ができるのか、何ができたのか、よくわからない。

誰よりもつまずきやすい環境の中で、どこかでつまずいた時に誰かに助けを求めることができることが"自立する"ことへの本当の意味だと思っていて、助けを求めるには人への信頼感、愛着を育てて行くことが今できることなのかなと思っていて。でも人への信頼感を育てるのって結構難しくて、今やってることが果たして人への信頼感に繋がるのかもよくわかってない。でもやれることは全部やるしかないんだよね。

約3年弱働いてきて、たくさんの子どもたちと出会った。わたしにとってはかけがえのない、大切な存在。親ではないけど、世界で1番に幸せになって欲しい、だいすきでたまらない、愛おしい存在。
昔、自分の母親が自分が食べたいものを我慢してまで私たちに食べ物をあげていた気持ちが今ならよくわかる。この気持ちが全然わからなかったのに、全く同じことを自然に子ども達にしてた日には笑ってしまったけど。自分を犠牲にしてまで誰かに尽くしたいと思える、ってこのことなのかと実感した。

お腹の中にいた時から大切にされなかった子どもたち。数年後事実を知った時に、彼らの傍で支えてくれる人がどうかいますように。

福祉の仕事してますって言うとだいたい介護系だとおもわれがちで、なかなか理解されにくいし同業も職場以外に全くいなくてなかなか仕事の話もできなくて苦しくなるときもあるけど、それでもキラキラの子どもたちを見る度に思う。あ〜〜私はこの笑顔を見るために頑張ってるんだ、頑張れてるんだって。
初めてお風呂に入った日、初めて寝返りをした日、初めて離乳食を食べた日、初めて歩いた日、初めてお話してくれた日、、、この子どもたちの"初めて"を傍で見守ることのできるこの仕事はやっぱりだいすきだなあ。

最近仕事辞めたくなることの方が多くて(多分自分の気持ちのせい)、でもここで頑張る!と決めたときのこと忘れたくなくて残しました✍️

こないだラジオで大好きな人が「自分1人が違う方向向いてても、その人にとって明るい道ならば当たってると思う」って言ってて、3年前進路迷ってた自分に言ってあげたい。3年後、こんな素敵な言葉をくれる大好きな人に出会ってるよ。たかが3年、上手くいかないことばかりだし、その人が言うような「明るい道」かどうかわからないけど、その出会った大好きな人がいつも私のことを支えてくれるおかげで楽しく日々を過ごせてるよって。

いつかこの言葉をくれた大好きな人にどこかで出会った時、胸張れる自分でいられるように💐

"人の何倍辛い思いをしても、人を助けられる人になる"
がんばろうね、がんばれ、わたし!

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