お尻の筋肉弱めのアラフィフが鎮静剤なしで大腸内視鏡検査をしたはなし〜後編
お尻の筋肉弱めのアラフィフは、過去に切除した大腸ポリープの経過観察を理由に、2年ごとに大腸内視鏡検査を受け続けています。
今回は、三度目の経過観察、都合5回目の体調内視鏡検査。
人に語るほどのものではありませんが、2年後の私と、モビプレップ®やニフレック®をどうしても避けたい方、鎮静剤なしでの検査がどんなものか知りたい稀有な方、軽いM嗜好の方の参考にでもなればと思い、リアルな体験記として残しておきます。
今回の大腸内視鏡検査概要
検査食:不使用
前処置:自宅
下剤:センノシド(4錠)
腸管洗浄剤:ビジクリア配合錠(全50錠)+ガスコン(2錠)
鎮静剤:不使用
検査:外来(入院なし)
モビプレップ®、ニフレック®ではなく、無駄にデカい錠剤ビジクリアで大腸のお掃除をして、なんとか病院にたどり着くまでの記録はこちら↓
病院到着〜検査まで
受付後は、看護師さんから同意書の内容、鎮静剤使用の有無(2回は聞かれます)、交通手段、昨日の食事、今朝の排便状況や体調の確認があります。
そのまま、個室で着替え。上下検査着に着替えます。
上は中に1枚着ててもいいので、Tシャツやキャミソールなど腰くらい丈のものがいいです。
下は、お尻にスリットのはいった使い捨てのショートパンツ。
靴下は履いてても大丈夫(のはず、病院によるかも)。
今回の病院では着替えは個室、貴重品はロッカーを使用しました。
以前検査したクリニックでは、カーテンで仕切られたスペースで着替え、貴重品はロッカーを使用。
着替えも、貴重品の管理も、特に不便も心配もありません。
病院の考え方や、排便状況次第では、病院でもう一度水分を取り、トイレに行き、流す前に看護師に見せるというのが、ついてきます。
マジすか、黄色い液体(ブツはないので液体です)を見せるの??
お尻拭いていいの?
お尻拭いたトレペどうするの?
スボンあげていいの?
など、怒涛のように疑問や不安が押し寄せますが、あちらはプロなのでなんにも気にしていません。おそらく。
なんの感情もなくこなす、ただの業務の1つにすぎないのです。おそらく。
なお、今回はう◯ち確認はありませんでしたが、過去は経験があります。
排泄
お尻は拭き、スボンも着用
使用したトレペは確認する液体にかからないように、便器内の端の方に寄せておく
これで大丈夫です。
検査
特に問題もなかったので、早々に検査室へ。
鎮静剤を使用し痛みなし・ほぼ意識なしでの検査が主流のようですが、私は今回も鎮静剤は不使用。
被虐嗜好があるわけではありませんが、のたうち回るような耐え難い痛みでもないので、使用しないだけです。
検査中内視鏡の位置によって多少痛みはありますが、体位によってリアルタイムでモニターを見られますし、医師とも話ができます。検査終了してから帰るまでの時間が短いなどのメリットがあります。
検査室で名前などを確認し、上下の検査着そのままで検査台にゴロン。
まな板の上のトド状態。
まもなく医師の入室し、鎮静剤や過去の内視鏡検査の確認をし、早速開始です。あとは、言われるがままなされるがまま。
早速の不安的中。
「結構残ってますね〜」 ← 腸内のう◯ちのことです。
「すいません」
謝ることしかできません。もう、私にできるコトはなにもない。
「洗い流しながら見ていくのでこのくらいなら大丈夫です」
と、言っていただいたものの、「結構残ってますね〜」
3回くらい言われました。
お恥ずかしい限りです。ホントすいません、先生。
次回は、下剤全部飲みます。
内視鏡挿入時は若干違和感がありますが、痛みはありません。
恥ずかしいのはこの一瞬だけ。
具体的には、内視鏡が入りやすいようにと、お尻(肛門)に滑りを良くする潤滑剤を塗るのですが、その時くらいです。
内視鏡が挿入されると、医師はモニターを見ていますので、「早く終わらせてくれ」くらいにしか感じません。今回も、最初は痛みもなく余裕綽々。
最初は、左を下に横向きですが、途中から仰向けになります。
この頃になると、左脇腹あたりに軽い痛みがあります。ギューって押される感じ。時々結構きつい痛みを感じるコトもありますが、話ができるレベルですし、モニターがよく見えるのむしろ安心します。
「大丈夫ですか?」など何回か聞かれながら、盲腸の入り口だか出口まで行ったら、戻りながら腸内観察が始まります。まさに折り返し地点です。
検査本番はここから。
でも、これ以上先にはいかない安心感があるので、患者本人としては束の間の勝利感。
そう束の間の勝利感。一瞬でした。
さっそくポリープ発見。
平ったいポリープらしく、「病院で取った方がいい」とのこと。
モニターで見る限り極悪ヅラではありませんし、医師も「放置するとそのうち癌になる可能性もありますので、、」くらいなので、ポリープに対しての精神的ダメージはありません。
感想は一言「めんどくさい」
マジすか、またやるのコレ。
しかも、病院で。
入院の可能性もあるの?
外来か1日入院か1週間程度の入院って、違い大きすぎ。
ポリープ発見よりも、敗者復活戦に参戦しなければならない、しかもその相手が軽量級なのか重量級なのかわからないことの方が、精神的ダメージ大きいです。
そして、検査は続きます。
医:「まだ(う◯ち)少し残ってますね〜 このくらいなら観察に問題ありません」
医:「憩室ありますね」
私:「あぁ〜そうですかぁ」
医:「憩室ってわかりますか?前回言われましたか?」
私:「ん〜、夫か私のどちらかが言われてますが、覚えてませ〜ん」
医:「そうですか、特に問題ないので、このままで大丈夫です」
私:「は〜い」
など、追加で言われながら、戻ってきます。
そして、またポリープ発見。
医:「ポリープですが、5mmくらいですかね、これは取っておきましょう」
私:「は〜い、これって 顔つき悪い方ですかね?」
医:「そうですね、放置すると癌になる可能性が高いです」
ということで、2個目のポリープは切除。
切除シーンもばっちりモニターで見ていました。輪っかのようなものが突如現れ、クルッと囲んでプチッと切除。はい終了。この作業に痛みを感じることはありません。
先の平べったいポリープとは異なり、明らかに悪顔。
歌舞伎の隈取(くまどり)の青系。
そんな感じで、無事出口まで辿り着き検査終了です。
勝者なのか、敗者なのかわからないため、無駄に疲労感が残ります。
アフタートーク
着替えをし、待合室で少し待機して、検査発表。
といっても、検査中に話しているので、目新しい情報はありません。検査中に撮った画像を見ながら、説明を受けるだけです。
医:「ポリープはちょっとショックでしたね」
私:いえいえ、ショックなのは、また下剤からやり直すことの方です。とは言えないので、「はぁ」くらいで返事をしておきました。
最奥の地雷は病院への紹介状などを用意してもらうことと、ポリープの生検結果確認はまた次回ということで終了。
本日、25,670円。
ただし、お尻の筋肉弱目の人は、家に帰り着くまでが戦いです。
検査中、腸内洗浄した水や送り込まれた空気は吸引されているとはいえ、多少は残っています。おしりからなにか出したい気分、お◯らな気分と思っても、家に帰りトイレに入ってからにしてください。
最後の最後に、トラップが仕掛けられている可能性もあります。
なお、私は帰宅〜夜までの間に、小用のつもりだったのに少量の残骸(液体)が一緒に排泄されたのが2回。おしりの違和感がなくなるまでは、油断禁物です。
***
というわけで、大腸内視鏡検査を鎮静剤なしだと、こんな感じでリアルタイムでモニターをみたり、医師と話をしたりしながら進みます。
痛みの感じ方は人それぞれですし、医者の技量、医師との相性、本人の不安や緊張の度合いによっても痛みの感じ方は変わります。どっちがいいというわけでもなさそうですが、参考になれば幸いです。
日本人は大腸がんになりやすいようで、部位別の罹患数で最も多く、15%を超えています。50歳代から増加しはじめ、高齢になるほどかかりやすくなります。男性に多い傾向がみられますが、女性のがんによる死亡数の第1位。
ただ、ポリープでさえ切除レベルまで成長するには、数年とか10年単位と時間がかかります。面倒でも、恥ずかしくても、定期的に大腸内視鏡検査をすることをオススメします。
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