見出し画像

31.05 ベクトルの初歩(基本演習2 空間ベクトル)

前回の平面ベクトルの続きで、今回は空間ベクトルの基本演習です。
ベクトルの考えは、平面でも空間でも利用できるという点が優れています。大学以降の数学ではこの点に着目し、より一般化した世界を考えます。その世界は線形空間またはベクトル空間と呼ばれているものです。


質問 幾何ベクトルの定義を述べてください。


答えられるようになりましたか。答えられなくても気にしないでください。何度か確認しなおしているうちに覚えられます。


基本演習(空間ベクトル)

5⃣ 立方体ABCD-EFGHにおいて、$${\vec{a}:=\overrightarrow{\mathrm{HE}}, \: \vec{b}:=\overrightarrow{\mathrm{HG}}, \: \vec{c}:=\overrightarrow{\mathrm{HD}}}$$とするとき、次のベクトルを$${\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}}$$で表せ。
①  $${\overrightarrow{\mathrm{HF}}}$$    ②  $${\overrightarrow{\mathrm{AC}}}$$    ③  $${\overrightarrow{\mathrm{HB}}}$$    ④  $${\overrightarrow{\mathrm{CE}}}$$
※ 立方体は正六面体ともいいます。


6⃣ 四面体OABCにおいて、辺ABの中点をM, $${\vec{a}:=\overrightarrow{\mathrm{OA}}, \: \vec{b}:=\overrightarrow{\mathrm{OB}}, \: \vec{c}:=\overrightarrow{\mathrm{OC}}}$$とするとき、次のベクトルを$${\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}}$$で表せ。
①  $${\overrightarrow{\mathrm{AB}}}$$    ②  $${\overrightarrow{\mathrm{CA}}}$$    ③  $${\overrightarrow{\mathrm{OM}}}$$    ④  $${\overrightarrow{\mathrm{CM}}}$$

注意:問題文は「四面体」なので、すべての辺の長さが等しいとは言っていません。もしも「正四面体」なら、正三角形で囲まれた四面体になります。


7⃣ 平行六面体ABCD-EFGHにおいて、BCの中点をM, GHの中点をN, $${\vec{a}:=\overrightarrow{\mathrm{AB}}, \: \vec{b}:=\overrightarrow{\mathrm{AD}}, \: \vec{c}:=\overrightarrow{\mathrm{AE}}}$$とするとき、次のベクトルを$${\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}}$$で表せ。
①  $${\overrightarrow{\mathrm{DF}}}$$        ②  $${\overrightarrow{\mathrm{MN}}}$$

注意平行六面体とは、向かい合う面が平行な六面体のことです(※1)。


8⃣ 正方形ABCDを底面とする四角錐O-ABCDにおいて、辺ABの中点をM, $${\vec{a}:=\overrightarrow{\mathrm{OA}}, \: \vec{b}:=\overrightarrow{\mathrm{OB}}, \: \vec{c}:=\overrightarrow{\mathrm{OC}}}$$とするとき、次のベクトルを$${\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}}$$で表せ。
①  $${\overrightarrow{\mathrm{BC}}}$$    ②  $${\overrightarrow{\mathrm{OD}}}$$    ③  $${\overrightarrow{\mathrm{DB}}}$$    ④  $${\overrightarrow{\mathrm{MC}}}$$

注意:正四角錐と 8⃣ の四角錐は異なります。正四角錐は底面が正方形で、側面は二等辺三角形です(※1)。




ここから先は

8,851字 / 3画像
この記事のみ ¥ 200
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?