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将棋の女流棋士

※2021.8.2 一部加筆
もう12, 3年も前の話です。
道場にも通わなくなりしばらく将棋から離れていたのですが、プロの女流棋士の先生に指導してもらえる機会に恵まれたので、久しぶりにその会に参加しようと思い前日に棋書で駒落ちの指し方を確認しました。その本が扉絵の『棋聖 天野宗歩手合集』です。その指導してくれる女流棋士はdebut当時から憧れていた安食総子 女流初段(あじあじ)です。

しばらく将棋から離れていたものの終盤に持ち込めばどうにかなるかと考えて、角落ちで指導してもらうことにしました。失礼ながらもうその頃には安食女流も目立った戦績を上げていなかったのでいい勝負かと思ったのです。角落ち手合局を一通り並べ、中飛車を採用することにしました。私は居飛車党なのですが、中盤から終盤が勝負だと考えて攻めてきたところを反撃しようと練ったのです。

当日の指導対局前に5局ほど参加者たちと対局ができ、1局は幸運だったのかアマ全国大会の県代表らしい人に勝てました。本当に県代表だったのか分からないのですが、周りの人たちはそう呼んでいました。そういう感じの将棋ではなかったのですがね。

さて、安食女流棋士との指導対局です。やはり人気が高く、十面指しでも対応できないくらいの盛況です。生あじあじもふわっとした感じで、かわいらしさは昔と変わっていませんでした。予定通り角落ちでの指導をお願し対局開始です。懐かしさのあるツノ銀中飛車に構えたので角頭から歩交換してくると思ったのですがそうはならず、引き飛車にして玉頭を狙ってきました。このときに作戦負けを感じていました。大駒のどちらかは切ってでも捌けてしまえばいけると思ったのですが、そういう形にならないのです。会場の使用時間がなくなってしまい決着はつきませんでしたが、敗戦を自覚してました。終局後アドバイスが貰えました。対局中、局面が膠着状態になってしまったので厚みを築いていくしかないとは思いながらも、その厚みを築いてからの指し方が分からないのでそういう指し方を避けました。それを見事に指摘されました。相手は多面指しです。長考しても30秒ほどのはず。私の所は1手5秒ほどで回って行きました。プロとは言えよく観察しているものだと感心しました。このとき女流棋士の強さを再認識しました。

現在、女流将棋界は想像以上に強くなっていると思います。奨励会三段まで上りつめた里見香奈女流四冠、棋士一歩手前まで行った西山朋佳女流三冠の活躍は周知の通りです。その里見女流や西山女流に勝つ女流棋士もいるのだから、その強さも理解できると思います。白玲戦予選での山口恵梨子女流二段の西山女流三冠への勝利には驚かされました。それくらい女流棋士は強くなっているということです。

女流順位戦・白玲戦のA級に甲斐智美女流五段、中井広恵女流六段が入ったことはうれしい結果です。来る8月2日の千葉涼子女流四段と山根ことみ女流二段の対戦での勝者がA級です。千葉女流四段が勝てるとおもしろいのですが。▢

※※山根女流二段の勝利でした。千葉女流四段、来期がんばってください。

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