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27.27 三角関数(応用②三角不等式 1/3)

三角不等式を3回に分けて説明します。
初回は基本的な解き方です。2通り解説するので、最初は、自分に合った方で解けるようにしてください。その後、もう一方での解き方でも解けるようにしてください (理想)。


不等式を解くとは

「不等式 $${\cos\theta < \dfrac{1}{\:2\:}}$$ を解け」という場合、この不等式を満たす $${\theta}$$ の範囲を求めることをいいます。求めたその範囲を不等式の解といいます。
例えば $${\theta=\pi}$$ は不等式の解の一つですが、$${\theta=2\pi}$$ は解ではありません。
実際
        $${\cos\pi=-1<\dfrac{1}{\:2\:}, \quad \cos2\pi=1\nless \dfrac{1}{\:2\:}}$$.

以下は、三角方程式の基本形 $${\cos\theta=\dfrac{1}{\:2\:}}$$ が解けることを前提に話を進めます。方程式の解き方を確認したい場合は次をご覧ください。


例題1

    $${0 \leqq \theta <2\pi}$$ のとき、次の不等式を解け。
             $${\cos\theta < \dfrac{1}{\:2\:}}$$

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