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もぐもぐ読む。

もぐもぐ読める文章が好きです。気持ちよく、するする入ってくる、声にだしたくなるような、文章。それは、本の文字のフォントや装丁も大きく関わってくる。すごく大事。

小さい頃から本を読むのは好きだったけれど、50分電車に揺られて通勤していたときがいちばん本を読めた時期だとおもう。スマートフォンがあったらこうはいかなかっただろうな。ぱかぱか携帯はほとんどメール。たまにメモとかつらつら書くちょうど良いメモ帳のような使い方。(スマホは小さなパソコンを常に持てているようで!それはそれでお世話になりまくってすきですよ!でもメモをする、のはぱかぱか携帯の方が書きやすかったなあ。なんでかな。)
耳の形なのかイヤホンも上手にささらなくて外で音楽聴くのも苦手だった。電車に揺られながら音楽を聴く、はとても憧れだったけれど、音をどこまで大きくしたら漏れないのか、とか、気を張っているととても疲れて顎が痛くなるという始末。
というわけで本を読んでた。
一度、お正月の時期に家で読もう。とたくさん職場で借りて帰ったけれど、どの本も一度も開かず休みが終わったときは、もう二度とこんなことはしないぞ。と思ったものです。とても、重かった。(何をしていたかと言われれば絵を描いたりホームページをいじったりしておりました…)

上記のことがあったので通勤がなくなったら、私は本を読まなくなるのかな?でも、お家にいるときに、絵を描いたり、傍らに本を、置いといて、たまに手にとって読みながら珈琲なんか飲んじゃう。みたいな状況がとても憧れだから、読まなくはならないな。と思いながら、読んだり読まなかったりの時期を経て、今、とても、自分の好きな感じで読める時期になっていて、とても嬉しい。

なんの本を読んだか、メモをしたりブクログのサービスを使ったりしたけれど、今見ると、内容すっぱり忘れているとか、読んだっけ…?というハテナが飛ぶということだらけでなさけなくもなる。でも、気になったらもう一度読めばよいこと。そして、とてもとても好きだ!となったら買う。

自分に何かあったときに片付けるのは誰か。を考えるとあまり物を増やしたくないので本でもなんでも買うときはものすごく考えるようになった。(そりゃね、どっさりどっさり買いたいものですけれども!)だったら電子書籍!と思ったけれど、漫画は電子書籍で読めるし泣けるし笑えるし世界へ入っていけるのだけれど、どうにもこうにも文章は、本でないと難しいみたい…。
たぶん、ここまで読んだらちょっと休憩、とか、先をぱらっと見て、空間を無意識に見ているのだと思う。あと、戻ったりする。のがどうにもこうにも電子書籍は難しくて、難しい、と思う自分にもちょっと悔しい気持ちもある。なんか、こう、臨機応変だったり柔軟性だったり、どっちもいけるぜ!のひとになりたい。

そういうわけで、そうやって、手元にある本は、厳選を重ねて選びぬかれた本なので、何回読んでもきらきらしていて、ああ、好き…!となる。何回読んでも好きな文章、空気、新しい発見も、なつかしい感覚もぜんぶ幸せな気持ちになる。でも時が経つと、ささらなくなる作品もあって、あれっ。なんか、違う気がする。となった本はドナドナもしたりする。

昔の職場で、一度に何冊か読むんです、という人がいて、そのときは気持ちがよくわからなかった。1冊これだ。という本を決めて、大事に読むのが礼儀なのでは…と思う自分もいたし、電車通勤で何冊もとっかえひっかえ読むのは重たすぎるのでそういう思考に全くならなかった。のだけれど、最近すごく、それ、いい。と思うようになった。
エッセイと物語とそれ以外の(歴史書?なんか、パイの歴史。とか、図鑑みたいなのとか)みたいな本もしくは、物語だけどジャンルが違う本、(軽めのと重ための、とか。)を3冊選んで、気分によって読んでいくと、どれもこれもたるみなくわくわく読める。欲張って、3冊以上積み上げると今度は読まなくなったりするというのも経験済みなので気をつける。こうやって自分の傾向がわかってくるとおもしろい。

いつか、その人に、その読み方すごく良いです!ってわかりました!って伝えれたらいいな。
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ブクログ、気持ちを改めてまた使い始めました。よろしければどうぞ。https://booklog.jp/users/kotkotribook