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貴重なトリプルロンの体験

四人麻雀で3人が同時にロンすることを「トリプルロン」(三家和サンチャホー)と言います。トリプルロンに振り込んでしまう当事者になることは滅多になさそうですが、ネットマージャン「まるじゃん」の掲示版「まるじゃん広場」にトリプルロンの牌譜を挙げてくださった方がいらっしゃいましたので取り上げたいと思います。

そもそもトリプルロンは、一般的に、ルール上では流局扱いになることが多いようです。トリプルロンを採用した場合でも、ダブロンを含めた複数ロンの際、頭ハネのルールを採用することもあるようですが、「まるじゃん」では、全員のロンが有効であるルールが採用されています。

トリプルロンをルールに採用するかしないかでは、その振り込んだ当事者にとって天と地くらい差がありますね。

トリプルロンの現場画像

さて、掲示板に書き込みしたのは「覇生☆さん」という方ですが、「まるじゃん広場」の常連の方で強豪です。以下の書き込みでは「今年初めて」とありますので、何度かご経験されているのでしょう。しかし、そんなにたくさん発生するものでしょうか?

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決定的な瞬間は以下のような感じです。

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なかなかすさまじいですね。上図で振り込んだ合計点は幸い12,600点(8,000点、2,000点、2,600点)だったようですので、トリプルロンという状況からすると、思ったよりはマシ?だったかも知れません。

心中お察し申し上げます。

トリプルロンの経験と発生確率

このトリプルロンですが、私自身が経験したことがあるか、「まるじゃん」に残っているデータを確認すると自身の東南戦(四人麻雀)の累計23,951局(2,380半荘)の中で1回だけ打ち込んだ(振り込んだ)ことがありました(~2021年8月14日現在)。

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これは、あくまでも個人的なデータにはなりますが、トリプルロンの発生率を計算すると 0.004175%(= 4,175 μ%)でしたので、 非常に発生確率は低いのですが、以前、ご紹介した「四槓流れ」(発生率 1,600 μ%)よりも対局中に出会ってしまうかも知れません。

▼よろしければ以下もご一読ください

ついでにダブロンではどうか?

ついでにダブロンですが、上記にお示したとおり、私は65回ものダブロンでの打ち込み(振り込み)を経験していますので、同様に計算しますと、トリプルロンより発生率は一気に上がって0.2714%(= 271,387 μ%)です。これは、1,000局(≒100半荘)で2~3回はダブロンに振り込んでいるようです。もっと振り込んでいるかと思っていました。

ダブロンやトリプルロン発生の肌感覚

ちなみに「何かしらの役満」の発生率と比較したらどをでしょうか?

ネットマージャン「麻雀ロワイヤル」のデータをお借りしますと、概算ではありますが、「何かしらの役満」の発生率は 0.09574% (95,735 μ%)でした(引用先)。これは、1,000局(≒100半荘)で1回は「何かしらの役満」が発生していることになります。

自分自身を含めた誰かの役満を見かけるよりも、自分自身が他の対局者にダブロンを2~3倍の割合で振り込んでいるという感触になります。

これまで取り上げた発生確率との比較

以前ご紹介した「四槓流れ」などの確率と一緒に列記しますと以下のような感じです。確率が高い方(発生しやすい順番)で並べると・・・

 ダブロン: 271,387 μ%(←今回ご紹介のもの
 何かしらの役満: 95,735* μ%(←今回ご紹介のもの
 四暗刻:(40,000*~)49,000 μ%
 国士無双:(30,000*~)40,000 μ%
 大三元:(20,000* μ%)(←今回ご参考に加えたもの)
 トリプルロン:4,175 μ%(←今回ご紹介のもの
 四槓流れ:1,600 μ%
 交通事故:1,370 μ%
 天和: 76 μ%
 宝くじ1等当選:10 μ%
(*「麻雀ロワイヤル」での参照値。なお、「麻雀ロワイヤル」では、役満の概ね 92%は「四暗刻」「国士無双」「大三元」のいずれかでした。)

まるじゃんのリアル店舗での「トリプルロン」の取り扱い(脱線)

本文からは脱線しますが、蛇足を少々。まるじゃんの運営会社であるシグナルトーク社は、ネットマージャン「まるじゃん」だけでなく、2020年12月11日にまるじゃんのシステムを応用展開したリアル店舗「Mahjong+(マージャンプラス)」を渋谷道玄坂に開店させます(※2021年11月6日(土)20:00をもって閉店)。そのリアル店舗のルールを確認しますとトリプルロンは「流局扱い」のようです。

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リアル麻雀での一般的なルールと、ネットマージャンでの事情は異なるものと想像します。

おしまい

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※2021年8月20日(金)追記

別件で昔のメールを見ていたら、以下のようなキャンペーンもあったのですね。興味深いです。

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※2021年9月4日(土)追記

またまた別件で昔のメールを検索していたら、「まるじゃん」からの2009年12月16日付けのメールで以下のような連絡が来ていました。「ダブロン」「トリロン」が実装されて、上記のキャンペーンでより利用者に周知されたという流れですね。

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