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賞金が出るネットマージャン大会の合法性

ネットマージャン「まるじゃん」で参加費無料、賞金総額300万円の麻雀大会「第2回 全国麻雀覇道戦」(以下、覇道戦)が開催されています。ネットだけの完結する形式で、決勝だけリアル麻雀のような形式ではありません。

1カ月ごとに3回もチャンスがあり、各期100万円の賞金ですが、優勝すると50万円が受け取れます(4位まで賞金が出る)。詳細なルールは割愛しますが(上記リンク先ご参照)、現金で賞金がもらえることについて、「まるじゃん」での大会では、毎回「合法性」の掲示があります。なかなか勉強になりますので記事として挙げたいと思います。

なお、以前に以下の記事を挙げていますので、よろしければご一読ください。

「覇道戦」の高額賞金の合法性

高額賞金が出ることは、本大会「覇道戦」に参加させる大きな誘因となり、「まるじゃん」プレイヤーを増加させる施策として有効でしょう。しかし、日本国内で高額賞金付きの大会を開催するためには、「刑法の賭博罪・賭博場開張図利罪」、「景品表示法の景品規制」などが課題になります。したがって、これらの法律の検討なしに本大会「覇道戦」を開催することができません。これらについて、覇道戦に対する弁護士からの見解が掲示されていますので転載します。

▼第一 本大会と賭博罪及び賭博場開張図利罪との関係について

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要するに参加者が胴元に参加費を支払って、それが賞金に充当され、分配される仕組みではないことが大事です。「覇道戦」の参加費は無料ですので、そもそも参加者は金銭の手出しがなく、該当しないということです。

▼第二 本大会と景品表示法との関係について

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何か「まるじゃん」側がモノを売りたかったり、新たな課金が必要だったりすることと抱き合わせて「覇道戦」が行われていないということです。もし、この規制に引っかかる場合は、賞金の最高額や総額に上限が設けられたりします。

▼(まとめ)おそらく他の法規制についても検討されていると思いますが、大会運営はいろいろ大変ですね。

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優勝したらどうしよう・・・。

もし優勝して「高額賞金」を獲得したら、一時所得に該当すると思われます。一時所得は課税の対象になり確定申告をする必要がありますが、50万円の特別控除が認められています。懸賞金の金額が、50万円以下の場合は確定申告の必要性はなさそうです。

ただし、覇道戦を期間中に連覇したり、他の賞金付き大会で入賞したりした場合は、確定申告が必要になるかも知れませんね。まぁ、それは、勝ってから心配しましょうか??(必要に応じてご確認ください)

ちなみに「私の覇道戦」ですが、早々に終了しており、確定申告の心配はなさそうです。取り急ぎ、ご報告まで。

おしまい

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