【玉葉集】23 後嵯峨院の澪標/中間考査一日目
今日は三連休の中日でしたが僕は仕事です。次男と娘はゴミ捨ても無いのに7時前には起きてきました。妻は少しげんなりしていました。
早起きの2人は正体不明のごっこ遊びをしています。出勤時間になって「行ってきます」と声をかけますが、娘はぎゅうをしに来てくれないほど夢中のよう。優しい次男が娘は大好きなんです。いっしょに遊べて嬉しいね。
宵っ張りの長男は朝が弱くて、まだ寝ていました。
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「難波潟」または「難波江」で「立つ」とくれば、次には「澪標」。つまり三句までは予想通りです。
ところが四句で「霞む」とくる。意識を向けて聞き手は身構えるでしょう。なぜなら澪標はそも航行の際の目印となるもの。「水脈」に刺された「串」です。それが「霞む」。意味ないじゃん、となる。
次に来るのは何だろう?この歌をどう終わらせる?そう待ち構えて耳を澄まします。すると聞き手に届けられるのは「しるし」。
聞き手は一瞬おいて、理解するでしょう。印となるべき澪標は、春の霞で見えにくくなってしまった。しかしその見えにくいこと自体が、春の到来を示す目印になっているのです。澪標はやはり目印として機能していたのです。
霞たなびく海辺の美しい風景を描きながら、古今集時代のような言葉遊びもやってのけました。この歌を詠出した時の後嵯峨院、きっとドヤ顔だったんじゃないかな。
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勤務校では今日から中間考査です。進学を控えて集中を増す生徒が増えてきました。3日があっと言う間に過ぎたとか、テスト前一週間になるとスイッチが入るようになったとか、無限に勉強できるとか。すごいな、そんなこと言ってみたいよ。
結果が楽しみです。
考査前圧倒的な集中は
君の三年のしるしなりけり
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