詩 怠惰な日曜、晴れ、昼下がり
リビングの1番大きな窓のカーテンを少し開けて
窓辺の床に寝転んだ
レースのカーテン越しに陽射しが降り注ぐ
柔らかくて暖かくて
そこだけ世界中で最も祝福されているような
そんな眩しさだった
手を伸ばして机の上のクッキーでサンドされたアイスを手に取る
水分を含んでしっとりとしたクッキーが好きだと思う
食むとほろりと崩れる香ばしさとミルクの甘さ
冷たい幸せはじんわりと口に広がる
昔テレビでよく流れていた
何かの映画の主題歌を小さな声で口ずさむ
ところどころ調子の外れたメロディー
跳ねるようなうろ覚えの歌詞
気だるい眠気に身を任す
夜に来るいつもの、気を失うような眠り方ではなく
ゆるゆるとさざ波のような心地
寄せては返す夢見心地は
少しずつ少しずつ体をおおっていって
いつしか眠りの深いところへ
抵抗なんて少しもせずに
なるがままに意識を手放す
怠惰な日曜、晴れ、昼下がり
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