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柱のキズはおととしの〜

本日、こどもの日。
男の子がいない我が家は、GW中の一日にすぎない日となっております。
(ひな祭りの方が比重が大きい)

五月五日の背比べ〜

私はこの歌を聞くと、子どもの頃、
この歌の通り、柱にキズをつけ、背丈を測っていたのを思い出します。

子どもながらに、段々と上にさかのぼっていくキズを見ながら、大きくなって行く自分に嬉しくなったものです。

この柱のキズが、いつしか心のキズになって行くのも知らずに。

それは、幼稚園という社会に出て、初めて気づき始めました。

運動会、発表会、写真撮影。
いつも一番前や最前列。
前ならえなんてした事がありません。
常に腰に手をあてるスタイル。

小学生になると、周りも気づき始めます。
「〇〇ちゃんと〇〇ちゃん、どっちが大きいの?」
“普通の背”の子がする
“チビ勢”による『どんぐりの背比べ』

私はこれが、今で言うまさに【ウザい】という表現がしっくりくるものでした。

背と背を合わせ、”普通”が”チビ”を判定する。
「〇〇ちゃんの方が大きいね〜」

私はこの『どんぐりの背比べ』で金メダルを獲れるんじゃないかと思う位、数をこなしてきました。

それから、身長コンプレックスという、低いのに高くて越えられない壁が大きく立ちはだかる中生きてきました。

こんな事を書いていると、背の高い人にだって悩みはある。と、怒られてしまいますね。

いつだったか、スラっとしたモデルみたいな同僚に、「モデルになれそう」と何気なく言った事がありました。
すると、彼女は、「その言葉、いつも言われて昔は嫌だったんだよね」と、私が思っていたのとは反対の言葉が返ってきました。
私は、背が高くて、スタイルも良く、うらやましいという気持ちで、【褒め言葉】のつもりで言った言葉が、彼女にとっては、まさに【ウザい】言葉だったのです。

「だって、モデルになれる人なんてほんのひと握りだし、別にモデルになりたいと思った事もないのに、背が大きいってだけで、すぐモデルになれそうとか、モデルになれば?って、人の人生決めつけるような事言うんだよね」

「あ、でも今は、褒め言葉だって思えるようになったから」彼女は笑ってそう言いました。

「小さい方がかわいらしい」

若い頃(笑)、よく言われた言葉です。
この言葉、他人にとっては褒め言葉のつもりでも、私にとっては【ウザい】言葉のひとつでした。

かわいらしいって…
かわいいとは言ってないな

小さい…
小さい…

まあ、小さいよな…

小さい人、大きい人、
それぞれにそれぞれの思いを持って、
悩んで、人生を積み重ねて、
それぞれの思いで乗り越えて、
それが今の自分を作ってる。

金子みすゞさんも言っている
みんな ちがって みんないい

こどもの日
みんなどんな未来が待ってるのかな。




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