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【津軽方言詩】岩木山

雲っこあっても なもいいネ
でえんと立ってりャ そいでいい
ずんぶど見えねぐなってもサァ
そごさいるって おべでらネ
わぁはおめとば おべでらネ

夏は緑がいくちゃあノ
秋は枯れ葉がいくちゃあノ
冬は白して水墨画ァ
春にはまんずお疲れ様ァ

親方町の五階の窓がら
見えるおめがら力っこもらう
見えねば見えねしても なもいいネ
どだい いるのっきャ わがってら
おめはいづでも なも変わンネ

わぁはまだまだ ちっぺェわらし
でげえおめ見で はしゃいでら
わぁはまだまだ ちっペェわらし
おめえのツラ見で 泣ぐわらし
おめえのツラ見で 笑むわらし

夏は汗かきいくちゃあノ
秋は気張っていくちゃあノ
冬はこもってこらえどぎィ
春にはまんず お疲れ様ァ

いづかおめえの水さなる
いづかおめえの土さなる

そおせば わぁが岩木山

そおせば わぁはそさいるネェ



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