基本① オプション取引について
こんにちはこんばんわ。雰囲気系投資家のきたのです。
今回珍しくまじめにオプションと先物について書きたいと思います。
オプションってややこしい式があったり、挙動が不明瞭であるためなかなか手を出しにくいところはありますが、覚えておくとPFリスク管理がしやすくなります。
また、Bloombergの記事でも、ヘッジファンドが「ネガティブガンマのポジションを~」などオプションの用語が出てくるとこがあるため、覚えて損はないでしょう。
そこで今回は、基本編/戦略編に分けて軽くおさらいしたいと思います。ある程度知識がある前提で書いていることを了承ください。また、多少のミスがあっても目を瞑っていてください、お願いします。
なお、数式を書くとかなりわかりにくいですので、あくまで文章で記載します。数字も極力書きません(オプションは数字が大切かと思いますが、全然頭に入らないと思うので…)。
さらに詳細が知りたい方は書籍や北浜塾を参考になさった方がいういでしょう。
【おすすめ書籍】
オプションボラティリティ売買入門
入門にしては内容難しいので、自分の国語力に絶望しました。ですがなかなかオプションの書籍がない中、これが一番きちんと説明されてると思います。
【おすすめサイト】
北浜塾
動画って助かりますね。眠くなりますがよくまとまっています。
1. そもそもオプションとは?
これはSBI証券の説明を引用しましょう。
そのまんまですね。オプションは「権利価格」を売買するツールですので、それ自体には価値がありません。ライブのチケットも、会場に入る権利が付与されているだけであり、会場で臨場感を味わなければただの紙です。
2.オプションの商品性について
オプション商品には大分としてCallとPutがあります。それぞれ権利行使価格別に商品が作られており、各々売買されます。その中でも特性の違いにより大きく3つに区分できます。
①ATM(At The Money)
権利行使価格と原資産価格が一致している価格のことです。SQ日にATMであれば、±0円となります。
②OTM(Out The Money)
Callの場合は権利行使価格>原資産価格、Putは権利行使価格<原資産価格となる価格のことです。SQ日にOTMであれば、オプションは無価値となります。
また、ATMから遠いものをFOTM(Far OTM)、近いものをNOTM(Near OTM)といいます。
③ITM(In The Money)
Callの場合は権利行使価格<原資産価格、Putは権利行使価格>原資産価格となる価格のことです。SQ日にITMであれば、その差額が利益となります。
また、ATMから遠いものをDITM(Deep ITM)といいます。
オプションの価格(プレミアム)についてみてみます。なお、以下からオプションの価格を指すときは価格(プレミアム)またはプレミアムと書きます。(原資産価格とか権利行使価格とかいろいろあるので…)
オプションは大きく2つの要素で価格(プレミアム)が決定します。
1つは「本質的価値」です。本質的価値はITMになるほど価格に占める割合が高くなるもので、SQ日にいくらの価値を持つかを表します。原資産価格と権利行使価格との差が利益になるため、こちらは直感的に理解しやすいところです。
一方でオプションは「時間的価値」を持っており、こちらはOTMになるほど価格に占める割合は高くなります。到達するかもしれない「可能性」に値段がついているといってもよいかもしれません。こちらはSQ日に近づくにつれて減価していきます。
3. どういうときにオプションが取引されるのか?
一般的にPutは買需要が多く、Callは売需要が多い傾向にあります。ただ、買う人もいればもちろん売る人もいるため、その時々で傾向は変わります。
世の中を見渡すと、現物株でロングをしている投資家がメインであるので、そのような投資家から下落リスクの保険としてPutの買、Callの売り需要が生じます。ネイキッドでPutやCallを売買する人はほとんどいないでしょう。
私のイメージとしては、オプションはバスケの3ポイントみたいなものだと思います。メインはあくまでゴール下、3ポイントは飛び道具で確率が低くてもゲームバランスを安定させるものという感じです。
一方で、市場参加者の需給を見る点でも参考になります。
たとえば特定のCall建玉が増えている権利行使価格では、相場の転換点になりやすい可能性があります。その壁を抜けるようなポジティブサプライズや仕掛けがあれば、先物買 or Callの買戻し等の手当てで、いわゆる踏み上げ相場となるため、瞬間的に相場が急上昇します。
基本編では、この後に②スマイルカーブ、③Greeks、④その他について、概要と私個人の考え方を記載させていただきます。
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