見出し画像

これまでの経験を振り返る(起業失敗談)

起業するために2019年末にヒト・モノ・カネがない状態で上京して以来、さまざまな経験をし、現在はプライム上場企業で新規事業の立ち上げを任されています。

起業家として何かを語れるほどの実績はないのですが、これまでの失敗から得た知見を忘れないために、過去の事業をいくつか振り返ってみました。

これから起業しようとしている方や起業中の方にとって、このnoteが少しでも役に立てば幸いです。


農家向けアプリの開発【2020年】

◆やったこと

コロナによる影響で農業業界で深刻な人手不足となったため、農家の人手不足を解決するためのサービスを開発。

◆結果

広告等を使わずに自然流入でユーザーを集めることができたものの、サービスの今後の進め方が分からず、またサービスに対する自信が持てなかったため、閉鎖することにした。

◆反省点

①事業の立ち上げ方について知識が足りなかった
やってみて初めて知識の無さに気付けたので、仕方がない部分もある。

②事業を作ることよりもサービスを作りたい気持ちが強すぎた
コロナという逼迫した状態だったので、スピードを優先してしまった。
しかし、開発に入る前に「市場性・事業性はあるか?」をしっかりと見極めるべきだった。

③サービスに見切りをつけるのが早すぎた
広告を使わずに検索だけでユーザーを集められており、リリース初期にも関わらず投稿もされていた。
今思えばニーズを満たす可能性があるサービスだったが、当時はその判断ができなかった。


ワインに特化したグルメアプリの開発【2021年】

◆やったこと

想定顧客・ユーザーとのヒアリングを通して、それぞれが抱える課題を明らかにし、飲食店のアナログ業務をデジタル化するサービスを開発。

◆結果

クローズドβ版としてアプリはリリースしていたものの、緊急事態宣言(新型コロナ)の影響もあり、正式リリースは中止となった。

◆反省点

①収益化を焦りすぎた
アプリはあくまで集客のための手段で、キャッシュポイントとしては、集めたユーザー(ワイン初心者)向けのワイン販売を想定していた。
しかし、アプリの利用料も設定してしまったため、顧客の導入ハードルが高くなってしまった。

②顧客・ユーザー共に、自社にとって都合の良い声だけを聞いていた
自分のニーズから始まったサービスだったが、ヒアリングの際にバイアスがかかっていた。
「誰もこのサービスは求めていない」という前提に立って仮説検証をするべきだった。

③必要最小限の機能で十分だった
すべてを自社アプリで完結させようとしたため、機能がどんどん増えてしまい、結果として顧客にとって使いにくく不便なサービスとなっていた。


起業失敗後に取り組んだこと

事業開発を学ぶ&ベンチャー投資を手伝う【2022年】

企業価値50億円以上?の人材会社を16年経営していた元経営者の方から、ベンチャー投資を手伝いながら事業開発を学ぶ。

新規事業立ち上げのコンサルティング【2023年】

コンサル系SIerの会社に就職し、コンサルタントとして、クライアントと伴走しながら新規事業を創出。

新規事業の立ち上げ【2024年】

プライム上場の事業会社に転職し、現在は新規事業を立ち上げている。


最後に

起業するために会社を辞めて上京して以来、たくさんの失敗を経験し、何度も自信を失い、心も折れましたが、現在は会社員として職場環境に恵まれ、尊敬できる仲間と好きな仕事ができています。

備忘録のような記事となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?