電車内でのおじさま

「最近の若いもんは...」って、今も昔も諸先輩方はよく言っています。
 
 30歳になり30代の門を叩いたわたしではありますが、まだまだ「若いもん」に当てはまるのか、はたまたそろそろ中間層に差し掛かってきているのか。

 そんな30代の門を叩きだした私も、小学生や中学生対しては、「最近の若いもんはよー」とか思っちゃったりして、いきり倒したりしております。かたじけない。

 私は電車で通勤しています。見栄を張ってギリギリ都区内に住んでますが、通勤ラッシュです。
 夏なんか、本当にね、もうサウナです。ダイエット。ブタブタダイエット。じゃなくて、ギュウギュウダイエットです。ほんとに、モーです。
 潰されて、時には宙に浮いたりして、絞られて、果汁ならぬ、肉汁100%出したりしちゃってね。
 絞られすぎて、嫌になって、知恵を絞って、絞りに絞って、家を早く出て電車を二本くらい見過ごして、始発に乗るとゆう、誰も考えつかないような名案、ナイスアイデアってやつを思いついちゃって、特許でも申請しようかなって思っちゃってます。
 それはさておき、二本見過ごして乗る始発なら、ギリギリ座れるかんじです。

 いやー今日もギリギリ座れそうで、よかったーと思って座ると、隣のおじさま...小柄で、頭頂部を3歳児のわんぱく小僧のおもちゃ箱くらい散らかっているおじさま...よく見たら口がおちょぼってて、可愛らしい口元のおじさま...
 短い足を目一杯開いてさ。おいおいどうしたんだい。クジャクの求愛行動ばりに、羽ならぬ足を広げてさ。その可愛らしい口元とつぶらな目に、ジャラジャラした首に巻いてるネックレス?はたまた首輪なの?似合ってないじゃん。そんなに足広げるなんて、らしくないじゃん。首輪は特殊なお店だけにしといてよ。

 皆様も出会ったことないですか?本当に、邪魔な、意味不明にやたら足広げてる、おじいちゃん、おじさん世代。ホンマに隣に座る私みたいな人見知りからしたら、辛いんですよ。
 そんなに足を閉じられへんてことは、よっぽど立派なもんぶら下げてるんでしょうね?と嫌味の一つもいいたくなりますよね。
 こうゆうおじさまの隣に座ると、仕事に行きたくなくなるの。
 頑張って汗水垂らして働くのが、嫌になるの!
 はい、YES、see。そうです。これはこじつけです。
 働かなくていい理由を探してます。自分を納得させる出来事や物事を必死に探し求めてます。
 その点に関しては、私も探検家です。かなり立派な探求者。
 野口英世または野口健といったところでしょうか。
 虎太郎改めまして、野口虎太郎です。どうぞ、よろしく。

 俺だって、ホンマは電車通勤しなくていいくらい、稼いで、いいところ住みたいです。自転車通勤なら我慢します。
 贅沢は言いません。都心で、六畳部屋なし、K(キッチン)のみ。
 風呂とトイレは別でお願いします。ちょっと潔癖なもので...

 そもそも、身長と収入は反比例すると、小柄の両親からは暗示に似た叱咤のもと、すくすくと小柄に育ちました。
 いや、そんなわけないですよね。小柄の方が収入が高いわけがない。むしろ逆と違う?と、疑いながらも、信じてました。
 信じないと、挫けちゃいそうで。なんやったら、30になった今もどこかで少しだけ信じてます。
 女性は小柄やと可愛く見えて、いいでしょう。男性なんて...
 皆さんご存知でしたか?チビとハゲは漢字が同じってことを。
 神様、残酷がすぎますぜ。     以上

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