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王子を愛でる週末

残り数秒、3点差。

私が推している背番号3番「王子」の手にボールは渡った。


追いつくために必須のスリーだった。


白くしなやかな腕から放たれたシュートは

惜しくも外れ、試合終了。


昨日今日と連敗でバスケの週末は終わった。



前回の記事に書いた予定であれば、

今日は応援するプロバスケットボールチーム、岐阜スゥープスの観戦ラストの日の予定だった。


最終戦は手術入院と重なるから観れないと自分に言い聞かせてきたし、周りにもそう言ってきた。


しかしながら、以前とは状況が変わった。


コロナ禍の影響で手術入院が延期となったのだ。


とはいっても、当初の予定通りに今週は術前検査を受けてきた。


採血に始まり、レントゲン、心電図、口腔外科検査など、事前に多くの検査項目を手術に備えて受けなければならないのだ。


半日以上かかる検査を終えた後、

正式に手術の延期の話があった。


入院が2週間程度先延ばしとなるので、岐阜スゥープスの最終戦と入院日は重ならないスケジュールとなった。


最終戦の開催日当日までは、有観客試合で開催されるのかどうか、自分のコンディション、そういった部分との睨めっこになると思う。



今季も残すところあと2試合となった。


一旦スイッチオフになっていた応援熱は、有観客試合が可能になり会場に足を運ぶごとに徐々に回復した。

コロナ禍前とは異なる応援スタイルにも慣れてきた矢先、シーズンが終わるのは名残惜しく感じる。


すでに来季にはB3参入の新規チームが何チームも決定しており、近い将来の岐阜スゥープスはどうなるんだろうかと要らぬ心配もよぎる今日この頃だ。



それと・・・

昨日の王子の惜しくも外れたスリー。


私なりにこの意味について考えてみた。


今日をラスト観戦にしてはいけない。

最終戦2試合、必ず観に来て欲しい。


そういうことなの?


そうか、このメッセージを私に提示するために王子のスリーは外れたのか。


明らかに痛い解釈である。


人間の身体は不思議なもので、

今節が自分のラスト観戦だと言い聞かせていたからか、昨日は自分の最終戦という気持ちが全く抜けなかったのだ。


そのせいか試合が終わって少し時間が経つと、驚異的な疲労感に襲われた。

検査を済ませてから、手術までの日程への不安感が膨らんできているからかもしれないが。


そうか、

あと残り2試合、必ず観に来いという王子直々のメッセージ。受け止めない訳がない。


我ながら素晴らしく偏った解釈だが

そういう事にしておこう。


王子がキャプテンを務めた

3シーズン目、岐阜スゥープスの最終戦。



どうか有観客試合でありますように。

現地で王子を愛でることが出来ますように。


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