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介護あるある?!その断捨離ちょっと待った!

在宅介護歴7年介護が始まった当初はヤングケアラー?
昨年要介護5だった祖母を無事に大往生で看取って現在は要介護3の祖父(現在93歳)一人を在宅介護しています。

そんな本日は在宅介護あるある、その断捨離待ったというわけで断捨離についてお届け。

結論:断捨離は慎重に。

モノ創りジャパンの時代

モノ創りジャパンの時代を生きて来た方はやっぱり物が多いです。

関西?あるあるだと、モロゾフのカップとか?

そういうレベルのお話。

在宅介護が始まっても、始まらなくても両親のものの多さにうんざりして断捨離したくなってきますよね。

実際在宅介護の場合は、いかにシンプルに日常のマラソンを走り抜けることができるかが勝負。
断捨離したほうが圧倒的に効率的です。

認知症がある程度進行した場合ある程度は一緒に片付けられるけど、全部のものをいちいち聞いてられない。

いちいち聞いてたら全部『必要』と言われる。
これもあるあるかと思います。

どこかで線引きしてやらなきゃいけない。

ゆっくりやってください

あまりの多さに、あれも捨てる、これも捨てるとハイペースで進めていくこともあるかもしれませんが、ちょっと待ってほしいんです。

モノ創りジャパン世代は物が多いのと同時に現金世代でもあります。

お金といえば現金。

眠っているんです。
現金が。

しかもあちこちに分けて眠っていることが多い。

千円、二千円、五千円といろいろなところに忍ばせています。

筆者の経験

先日冬に向けて祖父の衣類などの整理をしていて、古い服なども断捨離しようと思い、分けていました。

そこで見つかったボロッボロの服。
捨てたいですよね。

まるで雑巾みたいにツギハギだらけのズボンがあり、ちょっと手に取るのも嫌な感じ。

念のためにとポケットなどチェック。

ん?手帳・・・のような物が。

メモ帳や、小さいサイズのスケジュール帳などはこれまでもポケットから出てきたことがあったので、またメモ帳かと思いきや、そのボロッボロの服からなんと新聞に包まれた札束がでてきたわけです。

聞いてみると、思い出したようで、なんと『緊急用にと用意していたものだったと思うが、忘れていた』んだとか。

筆者は普段から断捨離気質なので、何か購入するときはもちろん、捨てたり処分したりする際にはかなり慎重になるので見つけられましたが、断捨離を開始した当初の大掃除レベルの作業ならもしかして見落としていたかもしれません。

タンス預金

デジタル世代や、デジタルネイティブ世代などの視点で見るとおよそ考えられないタンス預金ですが、実際かなり多いと思います。

一説によると日本全国のタンス預金の額は100兆円を超えるとの推察もあるくらい。

麻生さんも昔はタンス預金についてはかなり言及されてましたよね。

この100兆円の中にはポケットに分けて入れていたメモ帳・・・のような現金を一緒に燃えるゴミに出している人もいるはず・・・

そもそも現金や日本円に対する考え方がやはり違っていますし、当時(今90代以上の方の若い頃)の日本国民の日本円に対する信頼は絶対的だったはず。

とりあえず年間贈与税のかからない範囲内だったので贈与してもらい、介護費用として活用していくことになりました。

思い出はプライスレス

もちろんこういったケースもありますし、何より注意したいのが、思い出はプライスレスということ。
断捨離の目的は合理的な介護生活を送るためです。

あれこれ勝手にぽんぽん捨てたりしないように。

例え一枚の古い新聞の切り抜きだって、本人にとってはかけがえのない思い出だったりしますし、認知症が進んでも長期記憶はしっかり維持できますので、最後まで本人に寄り添ってくれる大切なアイテムになります。

そういう視点も含めて介護が始まってからの両親の断捨離は慎重に行いましょう!

さすがに数十個以上あるモロゾフのカップや、数百本あるスーパーでもらった年代物の割り箸なんかは、ある程度強引に行きましょう!

プロフィール
服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
スタジオでは「誰かのためにただここに在る」をコンセプトに、誰がいつ訪れても安心感が得られる場所、サイトを模索中。