価格設定は難しいよ・・・

野菜を作るだけが農業ではない。販売までやらなければ農業が成り立たない。野菜を販売するには「販売価格」「卸価格」を決める必要がある。今現在、菜花が収穫できている。それも4月一杯とれるか取れないか。1ヶ月の短期決戦。いわゆる今しか食べられない「旬」の野菜だが、収穫できるのはうちだけじゃない・・・いくらにする?

#かん味処の4回目講座を受けてみた

今回の講座のタイトルは「価格設定と交渉術」
毎回ドンピシャな講座ですが、今回ももれなくドンピシャなわけです。農家になる前から商売やってきてますが、ストンと落ちる価格設定はなかなかできない。
たぶん、価格を決める立場の人はみなさんそうだろうと思います。

基本的なところから学びなおします

まずは原価構造から。
労務費、種苗費、肥料費から販売経費までを足し上げて販売価格から引いたものが利益。ふむ、そりゃそうだ。だが、その利益とは何か?
儲けではあるが、それは「将来への希望」
儲かったぜ、ではなくお客様への対応や投資など、次につながる、つなげるためのもの。当たり前のように考えていたことを改めて言葉にすると感じるものが違います。
その利益を生むために「価格」は大切な要素。当たり前ですが、これも再認識。この「価格」が難しいのです。

その価格は適正価格か?

価格は販売者がつける。そうですよね、価格をつけないと販売できませんから。じゃぁ、その価格は利益が出る価格なの?売れる価格なの?
売れる価格=適正価格?
売れればOKでは、○の駅の直売所のようなことになりかねない。安ければいい、売り切れればいい。その価格で利益が出るかどうか。
利益=将来の希望
将来につながらなければ、その商売自体成り立たない。将来につなげるためには、利益をきちんと出した上で「お客様が購入を認めた」価格でなければならない。
適正価格=お客様が購入を認めた価格
問題はここです。こたろうファームの野菜は適正価格なのか?

適正価格をどうやって決める?

正直わからないです。ただ考えるべきことは、お客様が快くお買い上げいただけること、そしてまた買いたいと思っていただけること。
そのためには、
・原価をしっかり把握すること
・お金をかけるべきところ、削減するべきところを明確にすること
・利益の出る価格設定をすること
このうち一つでも抜け落ちると、売れたけど利益が出ない、余計なコストがかかってお客様が認めた価格でも利益が出ないということになる。
価格はその時の市場価格、旬、品質レベルなど様々な要因を考えなければならない。面倒臭がらずにひとつひとつ紐解いて、その時点で最適と思われる答えを探す努力は惜しむべきではない。

早速、YOKOさんは野菜を入れる袋のサイズごとの単価を書き出しました。袋詰の作業でなんとなく頭に入れていた単価。それを書き出したことは、まだまだ小さな一歩。でもこの一歩が大きなものへとつながることは今回確信できました。

こたろうファームがこれからどう変わるのか、乞うご期待です(笑)





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