自分たちの商品はどこにいる?

かん味処の第8回は「売れてる商品に学ぶ商品の磨き方」
今回の講座、実は私達も含めてみんな大混乱。わかるようでわからず、なんとなく気にはなっていたけど具体的にどうなのかわからない。どうすればいいのか、そんなこんなでリフレッシュ講座まで補講でやっていただいた。

さて、どこで混乱したのか・・・

世の中の購買を後押しするのは2つしかない。

ニーズ(Needs)
ウォンツ(Wants)


読んで字の如し。必要か欲しいか。

ニーズは「不足はいや」「損はしたくない」「はやく手にしたい」
ウォンツは「特をする」「満たされたい」「プロセスを楽しみたい」

こたろうファームの提供しているものは「野菜」
「野菜」はニーズなの?ウォンツなの?

無題のプレゼンテーション (1)

時間をいただいて、それぞれチェックしてみた。

無題

うちは二人で考えながら書いたのでなんとかなったが、それでもなんかよくわからない。とはいえ、こうやって整理するとなにかしら見えてくるものがある。

このマトリックス、「できている」「できていない」というのはわかるが、「ニーズ」と「ウォンツ」の違いがもやもやしている。

復習
ニーズは「不足はいや」「損はしたくない」「はやく手にしたい」
ウォンツは「特をする」「満たされたい」「プロセスを楽しみたい」

もやもやしつつも、自分の出来ていること、出来ていないことを書き出せたのは大きい。普段からこういう話をできていればいいんだけど、思いを口にするだけでまとまった形にはなりにくいので、こういう整理の仕方を学べたことは非常に大きい。

書くこと、言葉にすることの大切さを再確認。かん味処では一貫してその大切さを教わっている。

モヤモヤしたまま時は過ぎ・・・

Twitterでも放課後的にやりとりが続くが、やはりモヤモヤは晴れない。そこを見抜かれたように「リフレッシュ講座」開催。
自分たちはどこのポジションなのか考える会となりました。

講座では各農園のポジションがどこにあるのかという話でしたが、これをこたろうファームに応用してみる。現在扱っている商品や購買行動をプロットしてみた(コンセンサスは得ていません、個人的な見方です)。

無題のプレゼンテーション

これは空白を埋める商品を作るためではなく、あくまでも
・現在の立ち位置を確認する
・お客様「が」どの事象からどの事象に移行するのか
・お客様「を」どの事象からどの事象に移行していただきたいのか
を知るため。そしてその作戦を練るツール。
※個人宅への宅配は今後の高齢化社会を考えるとビジネスとして考えられるので、現在はやってませんがマトリックスに入れてみました(今後やるかどうかも決めてません)。

バラバラだが、なんか右上に寄ってる?

「野菜」を扱っている。野菜は日常食べるもの。そしてニーズ商品。
これが普通の見方なんだろうなと思う。けど、こたろうファームから買う場合はどうなんだろう?

一番売り上げる場所は「無人販売所」
正直場所はわかりにくいし(ナビに住所入れてもたどりつけません)、ワンストップですべて揃うわけでもないのに、わざわざ来ていただき野菜を買っていただく。
ということは、扱っているのは小松菜であってもニーズよりはウォンツ、日常より非日常なのかな。

夏だけやってるカラフルトマトギフト。自宅用でお買い上げいただく場合もあるけど、プレゼント需要が多い。まさしくウォンツの非日常。

野菜セットは、これもわざわざお買い上げいただくことを考えると非日常のウォンツなのか。ただ、自宅に野菜を必要としていなければ買わないだろうから、ニーズ寄りでもあるのか。定期便となれば日常に近づく?

なんてつらつら考えていると、こたろうファームは非日常のウォンツ寄りだと見えてくる

野菜であっても非日常のウォンツ、スーパーで買うのとは違うモチベーション。

ここからが勝負所

ポジションはなんとなく把握できた。さて、ここから自分たちはどうするのか。
・非日常のウォンツを満たす商品、サービスをしっかり提供できているか
・出来ていないことはなにか
・それは解決すべきなのか、このままでいいのか
・それによってどういう結果になるのか

このメモに立ち返ることになりました。

無題

すでにできていることは、とりあえずそのままで。できていないことをどうするか、やるのかやらないのか。

即日発送は当面やらない。あくまでも収穫のタイミングや鮮度を重視したいから。飲食店などへの出荷が多いときに個人向けの出荷を今以上に入れると、どちらかだけでなく、どちらもおろそかになるのは目に見えている。人手の問題、作業場の問題、保冷庫の問題。コストをかければできるかもしれない、けどそれよりも先に解決すべきことがある。

多品種をやっているというメリットを生かすことが先決。ただ、多品種とはいえ、季節時期により偏りがでることが多い。これができていないこと。
春先は葉物ばかり、夏はトマトばかり、秋は根菜ばかり。極端な言い方のようだが、どうもその傾向は否定できない。

せっかく多品種でやっているのだから、葉物から根菜、果菜などできるだけバランス良く入れられたらもっと喜んでいただけるのかもと考える。

これ解決するには那須高原の気候の問題もあるからなかなかハードルは高いが、作付けしているもの、それぞれの量、そして作業内容(播種、定植や消毒)、その作業量を見直して、◯◯をつくっていて畑も空いてないし時間もないから☓☓はできなかった、ということがないようにしていくべき。

多品種だから替えがきくということではなく、多品種だから替えをきかせてもうひとつ上の付加価値を提案する、という意識。

ひとつひとつの積み重ねでファンを増やしていく

やりたいことはたくさんある。やらなければならないこともたくさんある。ただ闇雲に進むのではなく、なにをしたらどうなるのか、そして満足していただけるのかを言葉にし、意識し実行すること。
着実な一歩を踏み続けること、それがファンを増やし、購買行動を促すことになる。
こたろうファームは非日常でウォンツ、ここの意識をきちんともつことは、ひとつ上のサービスを目指すことだから、日常でニーズの部分にも通じるはず。今のポジションを確固とする、そこを徹底していきたい。

だらだら、長々とまとまりがない文章にお付きあいいただき感謝ですm(_ _)m

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