生産者は生産に注力すべし!#かん味処

ごく当たり前のことなんですが、先日Kanさんの講座を受けて、再認識した次第です。

Καn@都市と地方とわたし @scrapandmix
都市では商品開発、地方では地方創生の仕事(助成金・補助金の申請書書くのが得意・採択実績多数)です。牛乳嫌いがきっかけで舌と鼻が敏感になり、焼酎利酒師を取り、やがて仕事に…地方創生×事業再生×DXの領域で新規事業取組中⇨熊本県災害復興事業+鳥取県地方創生アドバイザー(Twitterのプロフィールより)

今回の講座は2回目。有志生産者が集まり、基本的なことから応用的なことまで幅広く、それでいて核心をついたお話を伺うことができます。たった2時間弱ですが、濃密な時間です。

初回のPOP講座で衝撃を受け、即座に2回目も申し込み。なにが衝撃だったか。POP講座なのにPOPを否定するところから入り、それでいてPOPの使い方や重要性を認識させられる。いやはや、講座の内容もそうですが、そのプレゼン手法に参った次第です。

さてさて、第2回目の講座は「一次産業をとりまくブランド・コンサル・マーケティングの全体像」

タイトルだけ見ると、生産物をどう表現してどう売っていくのかという講座内容のようですが、実際の内容は真逆。

「専門家」と「専門家風」の見分け方から始まり、仕事を依頼するのか自分でやるのかを含め時間の考え方や使い方、そしてPDCAではなくCAPDで行動する重要性、そして農家自身が自分でやるべきことはなにか。導き出されるのはある意味当然の結論(タイトル通り)ですが、そこに至る思考をかなり整理できました。

農家は作物を生産し販売することを生業としています。しかしながら生産をする以上はその前段階として作付け計画をしたり、計画の中でもどうやって売っていくか、どこに売っていくかということを考えなければならない。

そしてその売り方を考えるにあたって、自分のブランド、ストーリー、パッケージをどう構成しお客様に伝えるのか、というのがとても大切になってきます。

私の悪い癖ではあるんですが、種を蒔いた途端、出来上がった農産物を店頭に並べどのように販売するかということに思考の8~9割以上が奪われてます。もちろん販売する以上は無視できないこと。けど8割以上もそこに思考を取られていいのか?

実際売れていく状況を想像するとワクワクするんですよね。そのワクワク感があるから農業をやっているというのも事実。その気持は決して失いたくない。でもそのワクワクを感じるまでの過程で自分が注力する部分はどこなんだろう?と考えたとき、当たり前ですが行き着くところは良質な生産物をお客様に提供すること。※良質の定義はとりあえずおいておきます。

当たり前のことです。農家なんですから。でも、そこにどこまで時間を使っていたかというと正直疑問。「種の蒔き方はよかったのか」「肥料はこの量でいいのか」「追肥は適切なタイミングだったのか」「除草の仕方はどうだったのか」などなど。じつは生産時にはいつも考えていることではありますが、もっと時間を使って考え動くことが、お客様の笑顔につながるのではないか。

さらに自分だけでできることと、アルバイトや外部の人にお願いすることをどうやっていたか。コストと時間。それによってパフォーマンスがどう変わるのか。

正直、前回の講座からすで時間はたってますが、まだまとまっていません。ただ、生産者であることを再認識させていただいたことが今回の最大の収穫。思考、時間の使い方、体の使い方まで、農家として、自分としていい方向に舵取りできる自信はつきました。

「生産者は生産に注力すべし!」


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