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中野区都議候補者選び〜気候変動対策の視点から〜

7月4日は東京都議会選挙です。中野区は3議席に対して5名が立候補しています。

既に世界の平均気温は1.2度上昇し、気候変動の影響は東京を含む世界中で現れています。大規模な山火事、旱魃、熱波、海洋酸性化、サンゴ死滅、豪雨など、人間活動による地球環境への影響の多くが、科学的に解明されてきています。都市部ではおよそ2度分がヒートアイランド現象によって、気候変動による気温上昇に追加されています。

気候変動対策における日本の立ち位置は、世界の先進国の中では常に周回遅れの状況です。東京都の日本における影響力も考え、今回の東京都議選では気候変動対策を中心に候補者選びをしていきます。

まず自分の考えの基本路線はこうです。

●大枠
① プラネタリーバウンダリー重視(人間活動を地球システムを壊さない範囲に収める)
② 市民対話重視(徹底的に話し合い、情報はすべてオープン、多数決だが反対意見も大切に。)
③ 気候正義、環境正義に合致(未来の人の地球に安心して住む権利を侵害しない、被害を特に被る地域やこれから成長をしたい貧困地域や国への支援大切)
④ 循環型社会
政策
✔︎ 2050年の温室効果ガス0は前倒しで実現
✔︎ 2030年のCO2削減目標は2013年比62%(過去の排出責任分を考慮)
✔︎ 石炭火力、原発は2030年までに基本使用終了、2050年より早くその他化石燃料の使用終了(バックアップ電源や一部例外は検討)
✔︎ 気候市民会議の開催(東京都レベル、基礎自治体レベル)
✔︎ 公正な移行の支援。新産業に移行せざるをえない分野で働く人たちへの様々な支援。

次に、候補者の政策を見ていきます!

ゼロエミッションを実現する会で都議選候補者にアンケートを実施したのでこちらを参考にします。(各自治体ごと、候補者ごとにフィルタをかけられますので、ご自身の自治体の候補者の回答を確認できます!)

下の画像で見づらい場合には直接アンケート結果をご覧ください。

立憲民主党 / 西沢けいた 氏

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都民ファーストの会 / 荒木ちはる 氏

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公明党 / 高倉良生 氏

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自由民主党 / 出井良輔 氏

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どの候補者の方も丁寧に自分の言葉で回答されています。中野区は良い候補者に恵まれていると思います。

質問2の2030年の温室効果ガス削減目標はどうあるべきか?は回答が分かれました。

・50-100%削減...荒木さん、西沢さん
・30-50%削減...高倉さん
・30%削減...出井さん

質問3の2030年再エネ目標も回答が分かれました。

50%以上を目指すべき...西沢さん、荒木さん
50%に近づけるべき...高倉さん
30%に近づける...出井さん

目標だけを見ると西沢さん、荒木さんがリードです。ただし、自由回答である環境と経済の両立についての考えや、都議になったら何をするかの回答は出井さん、高倉さんも素晴らしい意見を書いています。

また、出井さんは前中野区議であり、現職の都議3名と比較すると東京都のゼロエミッション戦略についての認識がアンケート回答時点では不十分であった可能性もあると思いました。

次にホームページで政策を見ていきます。
荒木さんは重点政策9に再生可能エネルギー・環境減税の強化が入っています。

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西沢さんはこれからの主な政策に持続可能な環境保全社会として、行政計画の着実な実行と気候変動都民会議の開催を記載しています。

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高倉さんは8つの政策の8つ目に防災・減災調整池の増設で水害防ぐと記載されています。

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いでいさんは政策方針3の東京の未来次世代に対する責任の中で、持続可能な都市を造ると記載しています。

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政策については、各家庭にチラシなどが届いていると思いますので、ぜひ読んでみてください。

次に市民対話の姿勢についてです。3月頃に、ゼロエミッションを実現する会で候補者全員に気候変動に対する対話を申し込みました。荒木さん、西沢さんからは対話の機会をいただき、気候変動に関する要望を伝えました。

個人としてもゼロエミッションを実現する会としても政党単位での支持はないので、皆さんに考えをお伝えし議論をして、良い政策を作っていっていただけたら嬉しいなと思っています。

次に議会での発言について見ていきます。
都議会会議録
中野区議会会議録

「脱炭素、気候危機」キーワードで検索。
画像だと見づらい場合には上記の会議録でフリーワード検索をすると表示されます。
荒木さん

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西沢さん

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高倉さん、いでいさん(中野区議会)の気候変動に関する最近の発言録は確認することができませんでした。もし関係する会議録を見つけられた方がいれば教えてください。

また、質問内容は所属している委員会による面も大きいので、たくさん会議録に残っているから良い、会議録に残っていないからダメ、ということも一概には言えません。

以上、気候変動対策視点から中野区都議候補者のアンケート回答、ホームページ、会議録を見てきました。

まとめ
高倉さん、いでいさんの気候変動対策に関して得られた情報が少なかったため、お二人にはホームページやSNS、演説の動画などで気候変動に対する考えや政策を公開していただきたいなと思いました!

荒木さん、西沢さんともに2030年までのCO2削減目標がアンケート回答では「50-100%削減」となっていましたが、実際の公約では現在の東京のゼロエミッション戦略目標を上回ることはありませんでした。

目指す社会像、具体政策、言行一致、人柄など総合的に判断する必要がありますね。中野区は良い候補者ばかりなので、迷います!

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