【海外アニメ】カートゥーンで発見!こんなところに日本人
どうも、コウタローです
みなさん…カートゥーンはどこで作られると思いますか?
アメリカだろ!!!
というのも勿論正解ですが…
カートゥーンも日本と同じように下請けを
韓国や中国、東南アジア等の海外に任せていることも多いです
そして我が国日本のアニメスタジオも
カートゥーンの下請けをよくやっていて
例えば90年代の名作カートゥーン
「バットマン ジアニメイテッドシリーズ」
この作品には制作協力として東京ムービー新社(現 トムス・エンタテインメント)
が関わっていたりと日本アニメ会社の昔のカートゥーン仕事はたくさんあります!
(このtogetterで当時の事情が語られてるぞ!)
近年では下請けの他にも
強烈な個性を持つクリエイター、スタジオ
というくくりでオファーをして
「下請け」ではなく「ゲスト」として参加してもらう風潮も増えたり
カートゥーンネットワーク、ディズニー等海外アニメスタジオに日本人アニメーターが在籍している…なんてことも最早ありふれています!
ということで今回はカートゥーンで活躍する日本人クリエイターのスゴい仕事を紹介しようと思います!!!!!!
なおソースはインターネットなんで間違ってたら…ごめんなさい……
サンダーキャッツ
1985年よりアメリカで放送された
ネコ科の特徴を持つ戦士たちが悪のミュータント軍団と戦うアクションカートゥーンです
アメリカでは非常に人気のある作品のため
何回かリメイクもされています
そんなサンダーキャッツ、日本では未放送なんで知名度は皆無…と思いきや作画オタクには実は結構有名な作品で…
というのもまずこちらのOPになります
サンダー!
サンダー!
サ ン ダ ー
キ ャ ッ ツ !
と威勢のいいタイトルコールとグリングリン動く作画から始まり
そのまま主人公チームの紹介になるんですが
これまたすごい
地面を突き破ってメカが
ドゴォッ!!!!!!
と大迫力で出るわ
背景がものすごい勢いで動いてあまりの速さに敵ミュータントが蹴散らされるわ
そして全員集合して決めポーズして終わり!
と思いきや
ヤバそうな敵がアオリたっぷりで紹介されるわ
そして敵の攻撃をリーダーのライオンO(スゴい名前)
が軽やかに避ける!
そしてカッコいいタイトルロゴが
ドン!!!!!!!!!!
30秒にも満たないのにもうお腹いっぱいになるくらいのヤバすぎアニメーション…
当時のアメリカの子供はもうかっこよすぎてアガりまくりだったでしょうね…!
実はこのOP、のちに「新世紀エヴァンゲリオン」で副監督や作画監督を務めたアニメーターの摩砂雪さんが原画を制作したものなんです!!!
当時のアニメーターの方によると摩砂雪さんが全部1人で原画をしたとか…天才すぎるだろ!!!
この作画のヤバさっぷりは同業者並びに作画マニアにも話題となっていたらしく
当時のアニメ雑誌でも「摩砂雪といえばサンダーキャッツ!」と日本で放送されていないのにOPのスゴさが知られていたらしいです…
silverhawks
邪悪なエイリアン軍団と戦う宇宙のヒーローチーム
シルバーホークの戦いを描いた1986年に放送されたカートゥーンです!
ちなみにサンダーキャッツと同じ世界観だとか…
サンダーキャッツのopは日本でよく知られていますがこの作品に隠れいますがこの作品もOPが日本制作!
このOPもまた…すごいんです
いかにも80年代って感じのワカメ影つきまくりのメカ!!!
広大な宇宙を気持ちよさそうに飛ぶシルバーホークたち!!!
悪役が現れて変形したと思ったらエゲツないタコ足!!!!
宇宙空間での敵とのバトル!!!!
攻撃に思わずびっくりする敵!!!!(かわいい)
最後にみんなで決めポーズ!
からの…
カッコいいロゴ!!!!(重要)
クゥ〜〜〜〜〜〜!!!
これこれ!!!!
歌自体も80年代って感じのシンセと
タカの
キィィ~~~~~ッ!!!!!
という甲高い鳴き声も併せて超カッコいい相乗効果を出しています!!!
このOPももちろん日本人で
特に作画として参加していた山下将仁さんはうる星やつら、宇宙戦艦ヤマトに携わったアニメーターとして知られています
金田伊功の弟子でありながら「金田を超えた」とまで称された独特のハッタリの効いたアニメーションは山下系と呼ばれるアニメーターの流派を作り上げ現在もガンダムやアンパンマンといった錚々たる作品で原画として参加しています
摩砂雪さんもですがカートゥーンでの仕事は海外資本の潤沢な資金と天才アニメーターの凄まじい才能が組み合わさってえらいことになってるのを感じますね…!
トイストーリー 謎の恐竜ワールド
特典映像 バトルサウルス OP
トイストーリーといえばピクサーが誇る大人気シリーズ
本作は3の続編となっていて
ウッディとバズ達がバトルサウルスと呼ばれる荒々しいアクションフィギュアの世界に迷い込む話になっています
トイストーリーだけあってメチャクチャ面白いですが本編制作はピクサーで、
日本による制作はDVD特典のショートアニメになります
その制作はなんとあの「キルラキル」「SSSSグリッドマン」「サイバーパンク」などでおなじみのアニメスタジオ
トリガー!!
作中に出てくる架空の玩具バトルサウルスのアニメのOPというテイのショートアニメなんですが
もう作画が笑っちゃうくらいトリガーすぎる…!
これキルラキルとかで見たヤツだ!!!!
先ほど紹介した「サンダーキャッツ」「シルバーホーク」などの80年代の玩具タイアップ系カートゥーンのOPのオマージュを捧げつつもトリガーならではのケレン味と凄まじい作画による勢い満点の映像はマジでアツすぎる……!!!
というかこの特典映像を提案してめちゃくちゃすごいアニメーターが多いトリガーに依頼したピクサー…相当なオタクくんがいますね…
本編はディズニープラスで見れますが特典映像はDVDならびにBDでしか見れないんでレンタルとか…購入とかしよう!!!!!
ちなみにTRIGGER自体がめちゃくちゃカートゥーンと関わりのあるスタジオで
まずスタッフが独立する前ゆガイナックスで
「パンティ&ストッキング withガーターベルト」
というカートゥーンへのオマージュがバリバリに詰め込まれたアニメを作って日本と海外で大ヒットしたりとか
カートゥーンネットワーク作品「OK KO! めざせヒーロー」のOPはトリガーを代表するクリエイター
今石洋之による絵コンテだったり
adult swimの大人向けカートゥーン
「black dynamite」のOPがトリガー制作だったり
他にも「スティーブンユニバース」にトリガーを中心に活躍する堀剛史さんが参加していたりと
カートゥーン仕事が多い…!
おそらく理由としては
トリガーがそもそもアメコミやカートゥーンがめちゃくちゃ好きな人が多い
かつ
海外でトリガー作品が超人気!!!!
という割れ鍋に綴蓋な関係なのもデカそうですね
今後のトリガーのカートゥーン仕事に期待が深まるばかりです!!!
アドベンチャータイム
フードチェーン
不思議なウー大陸に住むヒーローを目指す少年フィンと不思議な犬ジェイクの2人の冒険を描いた作品で
その独特でシュールな展開と奥深いストーリーが人気を博した
10年代のカートゥーンネットワークを代表する作品です
そんなアドベンチャータイムですが1話だけ日本人がゲストとして監督した「フードチェーン」という回があります
監督は「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」に携わり「マインド・ゲーム」「カイバ」「犬王」などの監督として知られる湯浅政明
カラフルな色使いとダイナミックに動く作画や音楽に合わせたノリノリな演出に意外と哲学的なストーリーなど…
作品を見たら一目で「湯浅作品だ!!」となる個性の強さで知られる方です
そんな湯浅監督がアドベンチャータイムを手掛けたらどうなるかというと…
すごかった…
あらすじとしては
フィンとジェイクが自然史博物館にいるとマジックマンにより鳥に変えられて歌を歌います(なんで?)
そしてフィンはさらに大きな鳥になってジェイクを食べようとするも失敗して餓死します(なんで??)
そこからフィンとジェイクはバクテリアになって死体を分解します(本当に、何?)
そこから植物、毛虫と変化を繰り返して最終的に食物連鎖について学ぶ歌を歌って終わります(マジでなんだったの?)
ざっくりしたあらすじなんで詳しくは見て欲しいんですが湯浅監督らしいダイナミックな作画に歌も組み合わさり、それでいてどこか考えさせられる…
という「湯浅節」全開な普段の回にも負けず劣らずの凄まじい回になっています…
先程言ったように制作協力などで日本のスタジオが関わるのはよくありますがここまで日本人クリエイターの作家性が出た作品は中々少ないため
是非見て欲しい1話です…すごいので
ちなみに湯浅さんが創立した「サイエンスSARU」
というアニメ会社があるのですが
アドベンチャータイムでゲスト監督として参加する際に「個人では仕事を依頼できない」と言われた為
「じゃあこの機会に会社設立するか!!!!」
という経緯で生まれた会社らしいです
すげえバイタリティだ…
ちなみに11月17日に実写化もされた人気コミックを原作としたサイエンスSARU制作のアニメ
「SCOTT PILGRIM TAKES OFF(邦題は「スコットピルグリムがゆく」ダサッ!)」
が配信されるのですが
作画やばない!!!!???
原作まんまのキャラデザかつ演出も凄すぎだし超楽しみすぎるんだが!!!????!!?
って感じなんで本当に楽しみすぎてしゃーないです
というかアドベンチャータイムが湯浅監督にオファーしてくれたおかげでスコットピルグリムが狂ったクオリティでアニメ化できたと考えると奇跡すぎる
本当に、ありがとう………
おわりに
いかがでしたでしょうか?
これを機にカートゥーン世界で活躍する日本人クリエイターを知ってもらえると嬉しいです!
是非探してみてください!!!
【めちゃくちゃ関係ない宣伝】
今年の5月のカートゥーンオンリーイベント「toon mix」でカートゥーン紹介本を出したのですが
この度来年の2月にまた開催される「toon mix」で
続編となる本を出そうと思います!!!!
まだラフの段階ですが新しい情報やより深くカートゥーンを掘り下げた特集を計画中です!!!!!!!!
また、1ページを使って
「推しカートゥーンを紹介したい!!!!」というゲスト原稿コーナーも考えてるのでもし興味がある方はXでDMいただけると嬉しいです!!!!!!
(謝礼は本のプレゼントとあなたの好きなキャラを描きます!)
まだまだラフ段階なので色々未定ではありますが良ければ楽しみにしてもらえると嬉しいです……!
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