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映画「君が君で君だ」感想まとめ

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映画「君が君で君だ」にまつわるnoteまとめ! 〜この愛は純情か、それとも異常か〜 「尾崎豊」「ブラピ」「坂本龍馬」になりきり10年。君のことが大好きだから、君の好きな男にな…
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#松井大悟

異常と純情が混ざり合う、その先にある感情。

人は、あっけなく恋に落ちる生き物だと思う。 恋人に振られ、拒絶され、人生のどん底に陥ってしまったとき。友人と憂さ晴らしをするために街に繰り出したけれど、どうにも気持ちは晴れない。 だけど、新たな恋は、いつもより受け入れやすくなっている。 目の前にいる異性から向けられた笑顔や優しさを、迷い込んだ暗闇の中の、眩しく輝く光としてとらえ、そこに向かって突き進もうとする。 これこそが、まさに、あっけなく恋に落ちた状態だと思う。 そして、その様子を隣で見ていた友人もいつの間にか

人は”いれもの”のようなものである。

昨日、公開となった映画『君が君で君だ』。 3日前の先行試写にお邪魔したのですが、3日経ってようやく感想がまとめられそうです。 本作の主人公は、一人の女性に魅せられ、その女性を愛するあまり、本来の自分を捨ててしまった不器用な3人の男性です。 自称、彼女を守る「兵士」として、3人は彼女の全てを監視し、彼女の全てを受け入れ、彼女の全てに一喜一憂します。 そしてその歪んだ生活が彼女の幸せとともに揺らいでいく様子を描いた作品です。 この作品には、大多数が共感できるような分かりやすい

狂っていて、とても気持ちが悪くて、だけどほんのちょっぴりだけ羨ましい。

本日封切りとなった松井大悟監督の映画、「君が君で君だ」。 一般公開に先駆けて、先日、試写会にお誘いいただきました。 本当は、鑑賞熱が失われないうちに感想を書こうと思っていたのです……が。 どうまとめたらいいのか…と整理が追いつかず困り果てたまま、今日まで来てしまいました。 そう、とても感想に困る映画だったんです。 実際に上映後の館内の様子は、混迷やら興奮やら、言葉にならない複雑な感情やらが入り交じった、えも言われぬ空気に支配されていた……ように感じます。 ひとまず、見終わ