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自分で見たものが真実となる

先日、父から妹が家を出ようとしていると聞いた。
家を出るためのお金を貯めるために稼ぐと頑張っているらしい。

具体的にどういう心理的変化があったのかは分からないが、なんとなく大まかなことは想像できる。

ちなみに家を出たいと強く思う理由はかつての私と同様の理由なので素直に背中を押したい。

どんな理由なのかというと、母親の下から離れたいという理由だ。

19-20歳くらいの私もそうだった。

我が親を悪く言うわけではない、というわけではないが、昔から母親は父方の両親(私の祖父母)を悪く言う人だった。

色々腹立たしく、恨めしいことをしたことは歳を重ねるにつれていろんなところから聞いたから理解はできる。しかし、怒りや恨みの持続力の源はよくわからない。
もはや、その怒りを手放すまいと本当のことでもないのに本人の中に虚像を作り出して怒りを維持してるようにも思える。

そんな母親が悪く言ってる父方の両親は父親が継いだ会社の創業者たちでもあり、私も2年前までゴリゴリに手伝っていた。
手伝う中で知る祖父母たちと母親が悪く言う祖父母たちには随分と差がある。
私は10代後半頃から手伝っていたからそれをよく理解していた。

実際のところは違うのだと、あなたが思ってるのと実際は異なるのだと母親に説明したこともあった。しかし、騙されているなどと言われてしまい、話に取り合ってもらうどころか、自分がどれだけ嫌な思いをさせられてきたのかを夜中から朝まで聞かされるというカウンターパンチを受けたことも何度もある。

そんな母親の下にいてはいけないなと10代の頃の私はなんとなく思っていたし、自分の生活リズムを自分でコントロールしたいとも思っていた。だから大学進学を理由に私は家を出た。



そして、妹はというと今年に入ってから実家の会社を時折手伝っていた。私が行った時にも手伝っていて驚いたことがある。向こうもなんで私がいるのかと驚いていた。
妹もそこで祖父母と話したり、仕事をする父の姿やそこでの実態を知り、どうやら母親が言っていたことと違うことに気がついたのだろう。
私と同じように母親にあなたが思っているところと実際は違うと説いたらしいが、やはり相手にされず、騙されてる、たぶらかされているだのと言われてしまったそうだ。

そんな母親の下にいてはダメだ!と何か決心を決めたらしい。
妹は10代の途中から「一般」的な道から外れていた。そして妹自身もおかしくなったと自覚はしていた。その原因は父親にあるとずっと母親は言い続けてきた。母親だけでなく、母方の祖母もそう言っていた。
だが、妹の中では母親が原因だったのだと結論づけたようだ。
自分が洗脳ではないけれど、惑わされていたことに気がついたようだ。
その洗脳から完全に距離を置くには家を出るしかないと答えを見出したらしい。
そして、家を出るためにはお金がかかり、家を出るためにお金を稼ごうと決めたというのだ。

どんな理由であれ、お金を稼ぐための明確な理由を見つけたことは当人のモチベーションとなり、求心力になっていく。

なんのために稼ぐのか。

この理由を明確化できて目標に突き進めるようになった状態は強い。

少しでも早くお金を貯めて、家を見つけて家を出られるといいね!と素直に思う。
必要な家電で私の持ち物の中で不要なものがあれば是非譲渡したいと思うし、一人暮らしをする上でのアドバイスを求められればしたいと思う。


他の誰かの言うことを信じて、惑わされていた状態から自分の見たものが真実だと気づき、その真実に基づいて行動しようとしている生き様は素晴らしい。

誰がなんと言おうと、自分で見て聞いたものが自分にとっての事実であり、真実なのだ。
そして、その事実・真実に基づいて行動した結果が自分自身の正しい選択として道を切り拓いていくのだ。


我が妹よ、己の真実へ突き進め。

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