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予防の鍵は、己と向き合うこと。必要なのは〇〇と〇〇。

こんにちは。Wellness, Inc代表医師の中田航太郎です。忙しい労働世代が効率的な科学的に正しい健康管理を実現するためのパーソナルドクターサービス『Wellness』を提供しています。僕自身もFounderドクターとして、100名近いトップビジネスパーソンやアスリート・芸能人の健康と向き合ってきました。

多くの経営者の方々と対話する中で驚いたことがあります。それは、皆さん思った以上に、『自分の身体について知らない』ということです。過去の採血結果を覚えてない方や、自分のレントゲンや心電図などの生データを見たことがない方、中には数年体重計にも乗ってない方なんかもいたりします。自分がどんな課題やリスクを抱えているのか把握せずに、なんとなく健康食品や自由診療にお金を使っている方もいます。

自社の財務状況や社員の状況には目を光らせているにもかかわらず、自分自身の身体の状態について知らない方・関心すらない方が大勢いるのです。

一方で、誰もが『健康は大切だ』と感じています。できればピンピンコロリで苦しまずに死にたいし、健康寿命を延ばしたいともいいます。なんとなく不調を抱えていて、パフォーマンスを高めるためにこれらを解消したいと感じている方もいます。

ビジネスのような長期的な終わりのない課題に取り組むとき、私たちはPDCAを回します。適切に現状を把握したうえで計画を立て、実行し、効果を把握して更なる改善のための計画を立てていきます。そして、これは健康においても同様です。

最善の結果をもたらすためには、現状を正確に把握することが不可欠なのです。なんとなく周りがやっているからという理由でサプリや点滴に手を出しても、ほとんど効果は期待できません。課題やリスクの原因が分かってはじめて、それを改善することができるのです。

己を知るためには、データとリテラシーが不可欠

ではどうすれば自分自身を正確に把握できるでしょうか?

必要なのは、『網羅的な』データと、高い『ヘルスリテラシー』です。

人の身体というのは複雑なので、スポット的に限られたデータを集めて評価してもあまり意味はありません。むしろ間違った解釈につながってしまうこともあります。重要なのは、必要なデータを満遍なく収集し、統合することです。

例えば、発作性心房細動や労作性狭心症といった病気は、検査を受ける時点で発作が起こっていなければ人間ドックで捉えることができません。自覚症状に応じてホルター心電図やトレッドミル負荷試験などより詳しい検査を受ける必要があります。また血圧やコレステロールが高いのであれば、動脈硬化を評価する検査を追加して血管の状態を調べることも必要になるでしょう。

つまり、人によって受けるべき検査は異なるのです。皆と同じ人間ドックを受けてA判定だからといって、問題がないということではないのです。自分の状態にパーソナライズされた網羅的なデータを集めることが大切です。

また、データは存在するだけでは全く意味がありません。自分のデータを評価して、検査や改善行動について戦略を立てていく必要があります。そのために不可欠なのが、『ヘルスリテラシー』です。

医療情報は常に更新されており、ネット上にもさまざまな情報が溢れています。しかし、大抵のものは科学に基づいていない個人の感想や、企業によるマーケティング視点でのコメントだったりするのです。騙されないためには、ベースとなる知識と、情報を見分けるためのリテラシーが大切です。

自分の状態を正確に把握するためには、適切な知識を身につけ、適切にデータを解釈する必要があります。データの意味について考える能力が求められるということですね。

早速実践してみよう

自分の健康と向き合うのに、早すぎるということは決してありません。私たちの身体は常に変化しており、今日の過ごし方が数十年後の未来に関与しているのです。

まずは自分の身体に興味を持つことから始めてみましょう。暫く検査を受けてないという方は、一度網羅的に身体をチェックしてみるのもいいかもしれません。体重を測定するくるいの行動から初めてみるのもいいと思います。

健康は永遠のテーマですし、情報も常にアップデートされています。座学的にまとめて学ぶというよりは、日々の生活の中で自分の状態に意識を向け、実践しながらリテラシーを徐々に高めていくことが大切です。また、早いうちからデータをしっかり蓄積していくことで、日々の習慣をどんどんパーソナライズしていくこともできます。

ぜひ誰もが自分の身体に関心を持ち、適切な知識に基づいて予防医学を実践していただけたら嬉しいです。網羅的なデータを集めて評価してみたい方や、医師とともにヘルスリテラシーを着実に高めたい方は、Wellnessでいつでもお待ちしています。

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