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僕が趣味のサックスをやめられない理由

昨日、趣味で習っているサックスの発表会に参加してきました!!

2018年3月、あるオペラの本番でサックスと共演したことをきっかけに、どうしてもサックスを習いたくなって、その月のうちに野村亮太先生の教室にコンタクトを取り、翌月の4月にはマイサックスを購入。そして5月3日からレッスンをスタート。あれから約一年半が経ちました。

■ピアニストとして仕事をしているのにも関わらず、わざわざ他の楽器を習っていることについて、「変な奴」と言われることも少なくないですね。僕自身もときどき頭の中をよぎりますよ。

「サックスの練習している時間があるなら、ピアノ練習した方がいいんじゃない?」

なんて。(笑)

更には、こんな風に思う人もいるかもしれません、

「ピアニストの僕がサックスを上手に吹けるようになったところで、何の役に立つの?」

まあ、そう思う気持ちも理解できなくはありません。

でもね、僕の中では今のところ、サックスはやめられない習い事なんです!

ピアノとサックスどっちを取る?と聞かれても、迷わず答えますね。

両方やります!って。笑

じゃあ、どうしてサックスがそこまで僕の生活に欠かせないものになったのかなって、発表会を節目に改めて考えてみました。

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サックスをやめられないワケ

それはひとことで言うと、「下手でOKだから」です。

もう少し詳しく説明すると、僕にとってサックスは「誰かのためにやるものではない。」んです。

「下手なままでイイ」というのは「上手になりたくない。」と言っているわけではなくて、100%僕自身の満足や、好奇心にだけ従って、練習をしたり、レッスンに通ったり、ちょっと面白そうな曲を吹いてOKということです。そしてそれが許される時間がすこぶる心地イイんです。

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■じゃあ、ピアノは心地よくないのか。

いいえ、そんなことはありません。

僕は、職業つまりプロとしてピアノに携わっています。

プロの条件とは

僕はプロの第一条件は「目の前のことを掛け値無しに楽しめること」と定義していますが、もちろんそれだけではプロとは言えないとも思っています。じゃあ、第二に続く条件はなにかというと、「シェア(共有)する力」だと思っています。

音楽ならば、音楽に触れることで得られる喜び、楽しみ、経験を他者に広めること。当然、そこには演奏すること以外の事務的な作業だったり、必要なお金の流れだったりを管理することまで含まれます。

そして僕はプロとしてピアノという楽器を通して、楽しみを知り、それを他者と共有することを楽しんでいます。

でも不特定多数の人たちと“共有する”ということは、自分の満足にだけ従っていれば良い、というわけではありません。(いや、もしかしたらそういう境地もあるのかもしれないけれど、僕はまだそこには至ってない。)

自分自身の目線ともう一つ、シェアしたい相手の目線も一緒に持つことが必要。そして、もちろんその人たちが喜ぶに値する演奏能力、プログラム構成力、トーク技術なども磨く必要がある。

■でも、サックス奏者としてのプロではない僕は違います。

100%自分軸、自分の満足のためだけに楽器を吹いていて良いんです。

僕自身の心がそういう設定になっているから、サックスを吹きながら、新たな自分の満足をどんどん見つけていくんですね。大半は音楽的な発見なんだけど、楽しみで活性化された脳は、音楽以外のことでも色々な閃きを起こしていくんです。

例えば、ある人とちょっと危うくなりそうな人間関係をどう修復させるか。みたいなことまで閃いたりする。

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すべては同じ自分

こう書くと、サックスを吹いている時の自分と、ピアノを弾いている自分はまるで違う人のように思われるでしょうか。もちろん、そんなことありません。

ピアノを弾いてる僕も、サックスを吹いている僕も、パソコンに向かって事務仕事をしている僕も、すべては同じ野口幸太という人物です。

サックスで楽しんだ心は、サックスだけのものではありません。100%自分軸でサックスを楽しんだ僕は、その勢いで、ピアノだって、事務仕事だって楽しめるようになるんです。

趣味として付き合ってきた一年半、サックスという楽器、またそれに対峙している時間は、僕にとってそういうポジションになりました。

これからも存分にサックスを楽しみます。


▶︎最後に、僕が一年半習い続けて、とても素晴らしい先生だと思っている野村亮太先生の教室のwebサイトをシェアします。

そのときどきで僕がサックスのことで抱く疑問点、テクニカル上の問題点、表現方法について、質問に答えられないことは一つもない。プレイヤーとしても尊敬していますが、教師としても素晴らしいです。

野村亮太 サックス教室

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