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余裕をもった対応 | 森創る民のささやき

「森を創る民のささやき」ブログでの記事(2008年11月29日)とその追記記事です。

#75 余裕をもった対応

金銭・時間などいろいろな軸がありますが、
人間、余裕がなくなると、だめなものです。

小学生のときの夏休みの宿題が、非常にわかりやすい例です。
毎日計画的にやるか、
休みの最後の日が近くになってまとめてやるか、
取り組み方はいろいろですが、
夏休みの宿題の目的が、
「学力の維持・向上」ということとすると、
前者は、望ましい取り組み方でしょうし、
後者は、ほぼやっつけの対応で、
その目的に適しているかどうかは、人によるでしょう。
(もちろん、どの取り組み方が、良い悪いというわけではありません。)

企業側における、CO2排出量に関する対策も、
この余裕をもって対応するところ、してないところ、いろいろあります。

大手企業、何社かヒアリングさせていただくと、
CO2排出量に関して、どのような規制が行われるか、
まだ明確になっていない状況ではありますが、
厳しい規制が課されてもよいように、
国内にある工場等での排出量削減(設備の入れ替え、工場の国外移転など)に
既に着手・実行している企業もある一方で、
まだ、何もしていない企業もあります。
もちろん、規制内容がはっきりしてから、対応を始められる企業もあると思います。

少し昔を振り返ってみると、
個人情報保護法でプライバシーマークの取得が必須となったときに、
駆け込み寺的に、取得支援会社への依頼が殺到したことが記憶に新しいと思います。
上場会社では、直近J-SOX対応が、そうだったのではないでしょうか。

余裕をもって対応するか、土壇場で対応するか、いろいろあるでしょうが、
プライバシーマーク、J-SOXなど、過去の事例を見ると、
後者の場合は、その規制をクリアするためのひな形的対応で終わる場合が多かったと思います。
おそらく、前者の方が、導入の効果が大きいのではないでしょうか。

このCO2排出量対策も、それが繰り返されるのでしょうか。

森を創る民のささやき November 29 2008

2008年から、およそ10年後。
「2050年に脱炭素」などの目標が掲げられ、
ようやく本格的に動き始める?

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2008年に設立したツバルの森時代のブログ「森を創る民のささやき」に、後日談を追加し再編集したマガジンです。この購読料の収益は、世の中の環…