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まとまった時間の大切さ | 今週気になったトピックス

ふと読んだ、数学者ジョン・コンウェイの記事。

この人は、「天才数学者」という呼称に、さらに「超」がつくほどの人です。

記事では、ジョン・コンウェイの生い立ちや、どういう功績があったのか、あっと驚く奇行などを紹介されています。

たとえば、こんなエピソード。

無作為に選んだ年月日を言ってもらい、その日付の曜日をほぼ瞬時に言ってみせるのも彼の特技の一つだ。

彼はその後、10個の日付の曜日を当てる速度を5年ごとに倍にするという目標を掲げた。

当時、彼の最高記録は「15・92秒で10個の日付の曜日を言い当てた」というものだった。大雑把にいうと、日付1個に対して1・5秒といっていい。

最後には、彼は10個の日付を9・62秒という驚異的な速度で組み伏せてみせた。
彼は娘たちの生年を「60フィボナッチ」と覚えていた。それぞれ1960に、フィボナッチ数列の最初の方の数を足した年、すなわち1962年、63年、65年、68年に生まれたからだ。


あるとき、難題な数学のテーマを解こうと、

4人の娘たちに、「これからパパの邪魔をしてはいけない」と告げた。そして、水曜日の夕方6時から夜の12時まで、それから土曜日の昼の12時から夜の12時までの時間を、この研究に使い続けることに決めた。

週に2日、自らを自宅軟禁状態にして研究に打ち込むと決め、それを数週間か数ヵ月、必要であればもっと長く続ける覚悟だった。

というようにして、研究に当てる時間を捻出。

これを読んで、経営学者ピーター・ドラッカーが、「考えるためには、たとえ同じ時間だとしても、細切れではなく、まとまった時間が重要である」というようなことを言っていたのを思い出しました。

なお、ジョン・コンウェイのは、解こうとしていた難題は、けっきょく一日目で出来てしまったようです。解いた後、この固定時間は、どうなったのでしょうか?

数学の難問を解くこと。それは、一つの世界を追求していくことで、それは「人生とは何か?」「人とな何か?」という、一種の哲学のような悟り的な境地に近いものなのかもしれません。


今回の数学者の記事を読んで、以前見た数学者の映画を思い出しました。

1つ目は「ビューティフル・マインド」。

2つ目は「イミテーション・ゲーム」。

どちらも、第二次世界大戦や冷戦時代に、天才数学者が、得意の数学を活用して暗号解読等に応用し、国のために尽くすが、精神的な問題を抱えていて、それが大きな波乱を生む、というような話です。