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再生可能エネルギーの電力に切り替えるか?あるいは、発電施設を買うか?

今後、当社の電気って、どうすればいいの?

以前、上のような質問をいただき、答えたときに考えた内容です。

一昔前であれば、会社の電気は、大口契約で、よりリーズナブルなものを選べばよいものでした。

ところが、今の会社、とくに株式上場をしている会社では、事業活動に伴う環境負荷を気にする必要があり、単に安い電気だけで選ぶだけでなく、環境負荷の少ない電気も検討しなくてはいけない時代となりました。

環境負荷の少ない電気といえば、太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーによる電力です。

ツバルの森を創業したときには、当時登場し始めた「グリーン電力証書」という仕組みを利用し、太陽光で発電した電力の環境価値を、いろいろなところに提供していました。

その後、「⾮化⽯証書」という仕組みが登場し、また、電力の小売自由化で再生可能エネルギーによって産出された電力を購入することができるようになりました。

いろいろな仕組みが出てきて、いろいろな人や場所、組織で活用できる範囲が広がるのは、再生可能エネルギーの普及にもつながり、いいことだと思います。

しかし、ここで注意しておかないといけないのは、電力が再生可能エネルギーの電気に変わるわけではなく、実際に使っている電力は、いつもの電力と変わらないということです。電力自由化で、購入する電力会社を変えても、もとの電気が変わらないとの一緒の理屈です。

たしかに、グリーン電力証書などの仕組みは、みなし制度で、購入した分、再生可能エネルギーを使ったとすることができます。
ただ、よくよく、このことを考えてみると、
たとえば、蛇口をひねり、出てきた普通の水を、追加の料金を払えば、富士山の湧き水ですよ、と言えるかというか、どうでしょう?

これは、電気の仕組み上、太陽光や風力などで発電された電気は、電力系統に取り入れてしまえば、どの電気がその電源由来のものなのかという、色を持たないので、明確な区別をすることが難しい。ブロックチェーンのような技術で、発電の色を見える化できるようにしていたりしますが。

逆に、一軒家などで、屋根に太陽光パネルを載せて発電していれば、その電気を自家消費に使っていることは明確です。

そういうことを考えると、⾮化⽯証書の購入や再生可能エネルギーの電力に切り替えるのも、それはそれで大切なことなのですが、それよりも、再生可能エネルギーの発電施設を所有した方が、より意味があるのものではないかという気がしています。

そのためには太陽光パネルや風車を設置するための場所や費用が必要なのですが、今ではREITの形で、インフラファンドが上場しているので、それを利用すれば、自社が消費する電力分の施設を、所有することができます。

各ファンドは、発電実績が公表されていますので、発行口数等を使えば、消費電力相当の電力を発電するための施設を所有するのに必要な口数も計算できます。

そういうのを考えて、おすすめのインフラファンドは。。。