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コミュニケーション考 / 森を創る民のささやき

「森を創る民のささやき」ブログでの記事(2011年8月7日)とその追記記事です。

#129 コミュニケーション考

最近読んだ本の一節に「コミュニケーション依存症」という言葉が紹介されていました。

「電話・メールやネット等のコミュニケーションに逐一対応して、気がつくと、本来の仕事が進んでおらず、仕事の生産性を蝕んでしまう」という内容です。

仕事もコミュニケーションも、どれも大切なもので、どちらかをSTOPするわけにはいきません。

その本は、仕事の効率化のような視点としてでの対応案として、そのようなコミュニケーションは、まとめて対応して、生産性と共存させるという一つの解決策を提示していました。

企業や組織等での対外的なコミュニケーションにおいて、情報を一方的に送りつけて、受け手に受け入れられなかったり、あるいは量が多すぎて消化不良になったりと、人や世の中に伝えていくことは難しいものです。

冊子を作れば、あるいはWebに掲載すれば、世の中に伝わったと、思っている人にたまにお会いしたりします。とくにお役所には、そういう考えが多かったりします。公示・告知したら、全員知っているという認識です。

世の中のすべての情報が、そのように理想的に伝わるわけではありません。ほとんど、伝わらないものです。いかにして、対象とする人等に読んでもらう、あるいは見てもらう、そのためのアクションをどうとるのか、というのがコミュニケーションのポイントと考えます。

「環境」分野においても、環境的によい活動を行いつつ、その活動内容を世の中に知ってもらい、世の中との関わりを作る、ということがコミュニケーションの目的となります。

しかし、現状は、なかなか両立できていない団体等が多いと実感します。
たとえば、Webサイト等を見ても
・立派な活動をしているものの、情報がなかったり
・あるいは、情報がありすぎて、見るのが大変なWebサイトだったり、
対象とする人たちに的確な情報が届いていない、という状況です。

Webよりも直接、その団体に聞くということが一番の情報収集方法だったりします。

インターネット等の情報伝達手段が発達しつつも、リアルの場が持つ、コミュニケーションには、ネットにはない力がまだまだあります。

最近見た劇でも、TV等の画面で見るのとは違う、「感動」というのを感じることができ、改めて、その力を実感しました。

この背景には
・一緒に同じものを見ているという、周りの観客との共感、
・目の前に展開されているものが、それしかないonly1ということ
など、いろいろな要素があるでしょう。

そのような価値のあるコミュニケーションこそが重要だと思います。

森を創る民のささやき August 7 2011

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2008年に設立したツバルの森時代のブログ「森を創る民のささやき」に、後日談を追加し再編集したマガジンです。この購読料の収益は、世の中の環…