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【フィルム比較】KODAK vs LOMOGRAPHY

こんにちは、フリーフォトグラファーのこーたです!

ずばり、今日はフィルムの撮り比べをご紹介したいと思います!

フィルム始める時って、どのフィルムを買ったら良いか分からない!!って事ありますよね。
僕もそうでした。というか今でもかなり迷います。

デジタル写真と違って、撮影した写真の色味を後で編集できないのがフィルム写真。厳密に言えば現像のやり方次第でコントロールできる部分もありますが・・。

フィルムの特性をしっかり理解してイメージ通りの写真を残したいし、そこまでは出来なくても、自分の好きな雰囲気で写真を撮りたい!って思っている方もいるのではないでしょうか。

今日は同じカメラを使用して、2種類のフィルムの撮り比べをしてみました。

現像は学芸大学駅前にあるmonogramさんにお願いをしています。
現像のオーダーは「フィルムの個性が1番でる塩梅でお願いします!」です。
つまりこれらのフィルムが1番綺麗に、
そして“らしさ”が出る現像をして頂いています。

それでは早速見ていきましょう!

使用機材

■ CAMERA:M35
■ FILM:KODAK PORTRA400
      LOMOGRAPHY400

比較ポイント

・色味
・明るさ
・雰囲気

比較条件

・同じカメラ
・同じISO感度
・だいたい同じ天候

本当は同じ場所・時間帯等々、条件を揃えて撮影をしてみたかったけれど、カメラは1台しか無い場合、撮り切らないとフィルムを取り替えられない。という事もあり、そこはご愛嬌・・・という事で実際の写真を見て頂こうと思います。

※ISO感度とは
フィルムごとに異なる光の感度。
数字が大きいほど明るく撮れるます。
デジタルの場合はシャッターを切るごとにカメラ側で設定ができるが、元々はフィルムごとの指標です。
・晴れの昼間は、ISO100/200といった低感度。
・曇りの日や夜は、ISO400/800といった高感度フィルムを使用。
ISO感度が高ければ高いほど明るく写真が撮れるが、その分ノイズも出るので注意。
シャッタースピード・F値・ISO感度の3点で適正露出に設定します。

KODAK PORTRA400

特徴
・暖色系フィルム
・色がしっかり乗ってくれる。
・優しい表現や柔らかい印象に仕上げたい時におすすめ
・肌感もしっかりと表現してくれるのでポートレートにもおすすめ

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渋谷での1枚。
写真としては暖色になっています。

全体の印象としては暖かみと柔らかさが感じられると思います。(感じて欲しいw)
角が取れた写真というか、優しさを感じられる色味じゃないでしょうか。

今回比較したLOMOGRAPHY400だと、緑の部分がもっと青みが強くでます。

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今回撮影した写真の中でも特に好きな写真です。
周辺が暗くなってるのは、カメラ(レンズ)の影響かと思います。

太陽の部分も真っ白に飛ぶわけではなく、しっかりとオレンジ色が出てる。
こういうところが好きですね。

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室内での1枚。(といっても窓際なのでほぼ外のようなものですが)
左下のハイライトの部分も、色が飛ばずに木の色がしっかり出ている思います。

白飛びせずにしっかり色味が載ってくるのも大好きポイント。
一眼レフカメラで露出の設定をしっかりすれば、もっと綺麗に写るでしょう・・。

左上の影になっている部分も潰れずにしっかりと写ってます。
ISO感度が低いフィルムだと恐らく黒潰れして何も写らないので、強みが出ますね。

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順光で撮った写真。
色乗りの良さと、暖色が強いのが分かるかと思います。

夕陽に照らされた肌の色、人らしい質感。
このフィルムでポートレート写真を量産したいです・・・。

水平線の辺りも、白飛びせずに夕陽のオレンジが乗っています。
この辺りが世界最高の粒状性と言われるKODAKの強みが出ていると思います。

LOMOGRAPHY400

特徴
・彩度高め
・青みが強く感じる
・コントラストが強め
・3本パックで2000円程度とコスパ良し

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PORTRA400に比べて全体が青みがかっているのが分かるでしょうか?
緑色の部分も少し青緑、シャドウの部分も青っぽくなっているので、
空の青も少し出ていて全体が青っぽい写真になっています。

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こちらも青みがかっているのが分かりやすい写真です。
同じ場所で比較したら良かったのですが、KODAKだともっと黄色っぽく撮れると思います。

ベンチももう少し黄色っぽくなると思います。
青が強い分、少し寂しげな印象の写真になりますね。

表現としては、曇りの日なんかにダークなテーマで撮影すると面白いかもしれないです。

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こちらは曇りの日に撮影した1枚。外苑前ですね。
ISO400なので曇りの日でも暗くなる事なくばっちり撮れます。

けどやっぱりどこか寂しげな印象になるのは私だけでしょうか?笑

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こちらは晴れの日の1枚。
全体的に青みが強いのは変わらずですが、曇りの日よりは陽気な印象になっていると思います。

空が白く飛ぶのはフィルムの特性かな?と思います。
これをKODAKで撮れば黄色味がある分、もう少し白飛びも抑えられる気が・・・。

今度実験してみましょう。

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こちらは完全な室内で撮影しました。
コンクリート造の建物が持つ独特の冷たい感じが表現できて、とても好きな1枚です。

昼間でしたが、フラッシュはたかずに撮影したので暗い所は潰れてしまいました。さすがにこの明暗差はきついですね・・。

ノイズも少し出ていますが、このノイズもデジタルにはないフィルム粒子の良さというところでしょうか。

外の明るい所はしっかりと写っているのも大満足です。

シャッタースピードとF値が設定できる一眼レフカメラなら、潰れずに撮影できると思います。今度Nikkormat FT2で撮影して撮り比べしてみましょう。

作品例

KODAK  PORTRA400

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LOMOGRAPHY400

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まとめ

個人的にはやっぱりKODAKの色味がすごく好きですね。
暖色が強く出る方がやっぱり写真に暖かみ・人間味を感じます。

LOMOGRAPHYのようにクールで寂しげ、ダークな写真も時には良いですが
そこに温度を感じる振り返って笑顔になれるような写真が僕は好きです。

みなさんはどんな写真がお好きでしょうか?
ぜひ撮り比べもして、コメントで教えてくださいね!

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