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しゃしんのへや

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写真やカメラの事を綴ります
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#物語

写真に必要な”物語脳”

僕が写真を撮る上で大切にしているのが、”物語脳”。 技術や知識ももちろん大事なのだけれど、それらはもう”ある”もので動かなければいけない。じゃないと、戦えないから。 モデルさんとのコミュニケーションがもっとも大事だと思うのだけれど、そのモデルさんを120%引き出すには、どんなストーリーが美しいのか。 どんな魅せ方をしたら、一番綺麗に、”らしく”写せるのか。 ありがたい事にここ数ヶ月たくさんの人を撮らせていただいているのだけれど、本当に人それぞれで面白い。人は誰しも違う

やっぱり物語に惹かれるから。

ポートレートを撮っていて、想像力がものすごく大切だと感じる。そしてその想像力を働かせるには、たくさんの物事を、自分のフィルターを通して観るということが必要だと思う。 ただ、綺麗な写真を撮るのであれば多少知識がある人なら誰でも撮れる時代になった。カメラは高性能だし、たくさんのスマホアプリで綺麗なレタッチも出来る。 でもプロを目指すのであれば、それよりも2ステップ3ステップ上を目指さなければならない。 僕が目指す写真のひとつに、「物語を撮る」というポイントがある。 多くの

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Portraits at Brisbane

その一瞬が、幸せのきっかけになる。

写真を撮る理由はたくさんあるけれど、やっぱりいつも思うのは、日常の中に転がる「その一瞬」を残したいからだと思う。 同じ場所から同じ景色を見ても、誰と見ているのか、どんな日に見ているのか、そういう日々の違いの中で、全然違う景色になる。 変わらずにあるビルも、 その景色につける意味づけは全く違う。 1番記憶に残るのは匂いだと言うけれど、写真にもその時の記憶は宿ると思っている。ふとした時に振り返る卒業アルバムの中には、普段思い出すことの無い学校生活の一コマが載っている。その時

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ブリスベン遠恋物語。