見出し画像

書評 19 「選択の科学」

ジャムの売り場。いちごジャムだけをたくさん置いてアピールするよりも、何種類も置いた方が売れる。しかし、あまりにたくさんの種類を置くと売れなくなる。適度な数があるのだ。

かなり有名な話ですが、この実証実験をやったコロンビア大学教授の著書。

人間は本能的に選択を好む。安全な環境を与えられ、迷い悩むことなく暮らしていると寿命は短くなり、厳しい選択をし続ける企業の経営者には長生きが多い。それは一体何故なのか?その疑問を実験を通じて解き明かしていく。

選択を好むとはいえ、例えば人の生死に関わる様な選択や、あまりに選択肢がありすぎて正解が見えない選択は苦痛であり、そんな時は選択を避ける。それもまた本能だと。

著者の両親が属する民族は人生の多くの岐路を親や親族が決めてしまう習慣を持っていた。その選択に従わず、自らの道を進んできた著者の人生もこの1冊の中に織り込まれています。

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167901554

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?