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親の気持ち ~コーチの一言~

今日は自分の経験も踏まえ、子供の試合を観る時の親について書いてみます。

自分の子供の試合、ワクワクしながらもハラハラする。
子供のピンチの場面では、心臓がつぶれそうな思いになる。

そんな時につらそうな顔や悲しそうな顔をしていると、子供は見ていないようで見ています。
親のそんな顔を見たら、ますます「やばい、どうしよう」と思うのが子供です。

では、どうしたらいいのか?

声を出して応援できる場面なら「がんばれ!」と声をかける。
そうでなければ、じっと見ている。
どちらであっても共通なのは「笑顔でいること」。
親の笑顔を見ると、子供はなんとなく安心するものです。

それでも残念ながら負けてしまった時。
上がってきた子供に何をしますか?

「なにやってるんだ!」と叱りつけるのが良くないことはわかる。
(残念ながらそういう親もいるのですが)

一方でアドバイスをする人は多い。
「あの場面はこうした方が良かったぞ」
「相手は○○が得意だから□□を意識して守るべきだったね」

残念ながらほとんどの子供は聞いていません。
負けた後、本人は親以上に悔しい。たとえそうは見えなくても。
気持ちを整理するのに少し時間が要ります。
落ち着いた頃を見計らって、子供と話す。
家に帰ってからの方がいいこともあるでしょう。

そして、悪いことの指摘だけでなく、良かったことも伝える。
負けた試合でも、良かった点は必ずあります。親だからこそ、それを見ていてあげないと。
できれば、子供に伝えたいことが溜まっていても、まずは子供から話すように促す方が良い。
私の場合は「さっきの試合、良かったことと悪かったこと3つずつ教えて」と聞くことが多かった。

「3つか~」と考える中で子供なりにアタマの整理ができて、試合の経験がいい形で身に着くきっかけになることがあります。
それを聞いて、「そうだね」「あの場面は確かに厳しかったなあ」と認めてあげてから、「例えばこういうふうにしていたらどうなったと思う?」と、子供に考えさせる聞き方が良いと思います。

そこまで話したら、その試合のことを話すのは終わりにする。
次の試合のためにも、練習に気持ちを向けるのが良策。

こんな感じです。
とにかく試合中も試合後も親はじっと我慢して、子供の気持ちで考える。
それで子供が成長してくれれば、我慢のつらさなどどこかに行ってしまいます。

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