書評 45 「スポーツ教養入門」
スポーツを楽しむために、続けていくために知っておいた方が良いこと。それをこの書では「スポーツ教養」と呼び、いくつかの切り口で専門家たちがジュニア向けに書いている。
スポーツマンシップとは何かから始まり、ドーピング問題などの倫理面、怪我やスランプになったときの対処、さらにはスポーツビジネスや将来のキャリアまで。
テーマ毎に新書15〜20ページなので、移動時間に読むにも適した分量。その分、深い掘り下げはありませんが、そこは「入門」。概要を知ることが目的ならば十分。章末には参考文献の記載もあるので、興味を持てばそこへ進めることもできる。
とにかく目の前の試合を勝てばいいという勝利至上主義。問題視されてはいますが、まだまだ根強い。競技である以上、選手自身勝つことが嬉しいのも事実。それでも、様々な視点を持つことで、スポーツを生涯の糧にできる率が上がる。その入り口を開けてくれる一冊。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?