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書評 44 「テニスプロはつらいよ」

プロテニスプレーヤー

錦織圭、大坂なおみは強くも華やかな姿を見せてくれます。

プロテニスプレーヤーは1万人以上。しかし、テニスだけで生活できている人は1割もいない。

1991年生まれのプロプレーヤー関口周一を題材に、そんな9割のテニスプロの姿が描かれている。

プロのほとんどは幼少の頃から周りに天才と呼ばれる。その天才同士が戦うのがジュニアの全国大会。全国大会に出るまでに都道府県大会や地域大会を勝ち抜く。そのために練習やたくさんの試合に出る。それを支える親。

ジュニアの国内トップレベルになり、プロに転向する。しかし、スポンサーはそう簡単にはつかない。世界ランキングを上げるためには試合に出続けなくてはならない。遠征費用もかかる。

ずっとお金が出ていって、なかなか残らない。それでも続ける。プロアスリートのセカンドキャリア問題というのがありますが、実際はプロになった瞬間にそれは始まっていることがわかります。

https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039417

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