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書評 28 「日本酒の科学」

「いま再び日本酒ブームがきている」と、勝手に思っています。

最近日本酒が美味しく、プロの店で全国各地の酒を少しずつ買い求めながら、楽しんでいます。その種類の多さ、多様な味わい。そこから興味を持って読んだ一冊。

プロのライターが専門家(菊正宗酒造総合研究所所長)監修の下、取材を重ねて書き上げています。読みやすい文体ながら、中身が濃い。

書名通りの日本酒製造の化学的解説から、日本酒の他の酒との相違点、さらに味や香りのバラエティが生まれる理由までを知ることができます。また、日本酒の簡単な歴史から美味しい飲み方までもが書かれており、文字通り「日本酒の総合入門書」になっている。

往年に比べると数はかなり減ってきているものの、まだ1400以上の蔵元さんがいます。工夫を凝らして作り続ける様々な酒。日本酒専門のバーもじわじわと増えてきている。自分が美味しいと思える一本を探す。その楽しみを助けてくれます。

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194896

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