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10年毎に迷う人々

「○○代の〜」と題する本が多い。
「20代でやっておくべきこと」「30代の心構え」「40代の働き方」「50代の選択肢」なんてもの。書店に行けば必ず一定量が並んでいる。amazonで検索をかけるとすごい数が出てくる。

自分が読んだことがあるのは将棋棋士の羽生善治さんの「40歳からの適応力」くらいか。ただし、この本は指南本ではなく、羽生さんが自身の経験からくる40代の心の持ち様や将棋への臨み方を綴ったもの。

世にある本はそうではなく、マニュアル本の様だ。何か特定のことをやるためのマニュアルではなく、生き方のマニュアル。

とにかく正解を教えてもらって手に入れたい。そんな思考パターンが根付いている。20代ならまだしも、50代でもこのジャンルの本が売れる。毎日の積み重ねで安全に人生を過ごせる。そんな社会では無くなったからなのだろう。もっとも、そうして過ごせた時代の方が歴史を振り返ると短いだが。

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