書評 32 「トルコで私も考えた」

漫画家の高橋由佳利さんのコミックエッセイ。25年も続くシリーズとなっています。

近所のトルコ料理店のご主人の声がけをきっかけに訪れたトルコ。1ヶ月間の滞在での見聞を作者がコミックにしたことが始まり。そこから繰り返しトルコを訪れる様になり、現地の人たちとの親交も生まれる。やがて、トルコの男性と結婚。直接見て、聞いて、体験したトルコの生活や文化が楽しく描かれています。家族で日本に戻ってからは、夫のトルコ人目線から見た日本への感想も。

親日国でありながら、日本人はまだまだ知らない国、トルコ。旅行ガイドや歴史書では無い、現代の姿がよくわかります。作者個人の視野と目線のみで切り取られた姿とはいえ、広く捉えられている。そもそも日本人だって、日本の隅々まで住んで、体験している人なんて滅多にいない。もしかしたらイスタンブールの街の一角で一生を過ごすトルコ人よりも作者は広くトルコを見てきたかもしれません。

https://books.shueisha.co.jp/search/search.html?seriesid=38336

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