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書評 30 「スポーツ・エージェント」

米国のプロアスリートの代理人について書かれた一冊。野球のメジャーリーグプレイヤーと球団の契約交渉代行を行うエージェント、と言えば日本でも馴染みがあるでしょう。

20年前の刊行なので最新の情報に基づく内容ではありませんが、日本人が日本語で、スポーツ・エージェントの世界をまとまり良く表した本は他に無いようです。古いとはいえ、エージェントと言う「産業」の基本的構造は恐らく今でも変わらないでしょう。

年俸交渉だけでなく、プロアスリートに関わる様々な法的行為や経済行為を管理・実行する職業。個人で活動する者もいれば、会社組織で動くエージェントもいる。米国は「餅は餅屋」を徹底した社会。アスリートは最高のパフォーマンスを出すために専念し、他の部分はプロに任せる。所属チームは所属先の様だがあくまでも契約相手なので、分野毎のプロを雇うのは自分。

ビジネス視点からの米国の社会構造を眺める。その一助にもなってくれます。

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166600984

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