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書評 105 「人生を変えた経験」

昨年開催された東京オリンピック。コロナ禍の中での開催となり、様々な意見が出た。出場したアスリートのみならず、目指しながらも出場できなかったアスリート、過去にオリンピックで貴重な経験を得たアスリート。彼ら彼女らがSNS上で「誰かへのメッセージ」として発信した言葉を束ねて作った書籍。さらにアスリート対談が数編加えられている。
本書の収益は医療従事者支援の寄付に充てられる、とあります。

高橋尚子さんらがコロナ禍で悩む人々に対し、自らも悩みながら、困りながら活動を続けるスポーツ界から何かメッセージをと声がけして始まった企画です。

スーパースターの様なアスリートたちも、コロナ禍はもちろん、その前の平時にも悩みや苦しみがあり、それを乗り越えてきた。あるいは乗り越えられなくても、苦しみながらも受け容れてきた。その体験が本人たちから語られる言葉、響くものがあります。

スポーツファン以外にも勧めたい一冊。



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