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400字書評集

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400字以内で書いた書評をまとめています。
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#書評

書評 225 「検事の矜持」

長年検事を務めた著者が、検事の行動や考え方を語る。実際に自分が携わった事件を中心に実例の…

書評 224 「ぼくたちには『体育』がこう見える」

スポーツは善で体育は悪。その見方に「本当にそうなの」と疑問を出す。 スポーツはトップを目…

書評 223 「恐怖の正体」

恐怖と聞いて、意味がわからない人はいない。しかし、恐怖を説明しろと問われると単に恐いこと…

書評222 「脳の意識 機械の意識」

人の脳を人工知能に置き換える。そうして自身の意識(知性)を永遠に生き永らえさせる。 そんな…

書評 221 「伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触」

往年の名翻訳家、伊藤典夫が手がけた短編7編をまとめた文庫。 ラインスターの「最初の接触」…

書評 220 「企業不祥事を防ぐ」

コーポレートガバナンスの権威と評される國廣弁護士の数多い著書の一つ。 コンプライアンス強…

書評 219 「洗う文化史」

歴史民族博物館と花王の共同研究から、一般読者にも読みやすいものをまとめている。 「洗う」という行為の本邦各時代の内容、また多文化との相違などを取り上げているが、「清浄」「清潔」の定義の遷移がたいへん興味深い。そして、科学の発展により洗う方法が変わる。石鹸の発明や大量製造技術で変わっていくものは分かり易い。現代の洗浄技術や知識(例えば細菌の存在認知など)が無かった時代と現代の差異。大きく2つある様だ。 1つは洗う対象は身体や衣類など変わらないけれども、その方法が異なる。もう

書評 218 「戦争プロパガンダ 10の法則」

戦争が起こるとき、当事国の政府や国家元首、メディアの言動にはパターンがある。第一次世界大…

書評 217 「波乗り理事長の保育園改革」

宗教法人と社会福祉法人、具体的には寺と保育園。これが併立している例は全国各地にある。本書…

書評 216 「ルールはそもそもなんのためにあるのか」

法哲学者の著者が、具体的な事象に当てはめて法哲学の視点の持ち方や考え方を示す。同様な狙い…

書評 215 「極夜行」

自ら探検をして、その体験をドキュメンタリーとして書く作家、角幡唯介の代表作。 グリーンラ…

書評 214 「会津藩」

現代書館のシリーズ藩物語の一冊。「ならぬことはならぬ」や京都守護職として幕末の京都で新撰…

書評 213 「変な家2」

「変な絵」、「変な家」に続く雨月の3作目。前作同様に家の間取り図を読み解きながら進んでい…

書評 212 「宇宙・肉体・悪魔」

20世紀の前半、1929年に物理学者が著した未来予測の書。わずか100ページほどと短い。しかし、中身は濃い。 人類はやがて宇宙へ出ていく。 宇宙で生存するために人工の小型天体を作り、その内側で暮らす。 寿命を延ばすために身体の機械化が進む。それは宇宙での生存と繋がることもある。 機械化は脳だけの存在になることも考えられ、その結果集合知の生命体ともなり得る。 子孫を生み出す方法も変わっていくだろう。 しかし、身体と精神が密接に結びついて人類は進化してきたことからして、知力と合