書評 212 「宇宙・肉体・悪魔」
20世紀の前半、1929年に物理学者が著した未来予測の書。わずか100ページほどと短い。しかし、中身は濃い。
人類はやがて宇宙へ出ていく。
宇宙で生存するために人工の小型天体を作り、その内側で暮らす。
寿命を延ばすために身体の機械化が進む。それは宇宙での生存と繋がることもある。
機械化は脳だけの存在になることも考えられ、その結果集合知の生命体ともなり得る。
子孫を生み出す方法も変わっていくだろう。
しかし、身体と精神が密接に結びついて人類は進化してきたことからして、知力と合