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【004】アサギマダラの旅【庭と虫と】


遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
長崎で造園業に携わっています、永田です。
本年度も引き続き庭で出会う虫たちを観察し、その面白い生態を紹介していきたいと思います。

さて、今年も祖父母の庭の様子を記事にしていくわけですが、
年末年始は仕事で多忙&年末の帰省の際に写真を撮り忘れるという状況でして・・・ まぁ、要するにネタがないってことですね。笑

そこで「無いネタは作ればいい!」というDIY精神に則り、今回は新年の抱負(本コラム「庭と虫と」の追加目標?)を考えました!
それは「アサギマダラが立ち寄る庭」です。


アサギマダラは旅をする

アサギマダラ

写真は僕が2019年10月29日に長崎県佐世保市で撮影したアサギマダラの写真です。(画質が悪くてすみません)

画像では伝わりにくいですが、「浅葱色(あさぎいろ)」と呼ばれる薄い藍色をしています。この色が美しいんすよね~。この写真を撮った時は林の中を木漏れ日に照らされながらフワフワと舞うアサギマダラが幻想的でした。

また、大ヒットアニメ「鬼滅の刃」の登場キャラクター「蟲柱・胡蝶しのぶ」のモチーフになっていると思われます。(断言はできませんが、色味と柄がとても似ています。)


アサギマダラはマダラチョウ亜科に分類されるチョウの一種で、夏は涼しい高原地帯を目指し北上し、冬は暖かい生活地を求め南下します。
和歌山県でマーキングされた個体が約2500キロ離れた香港で見つかった記録や高知県大月町から沖縄県南大東島まで約783キロを3日(1日平均260キロ)で渡った記録がある凄い蝶なんです!

アサギマダラの旅は決して楽なものではないでしょう。風の影響で航路が変わってしまったり、鳥などの天敵に襲われたりと困難が予想されます。
その旅の途中で蝶たちが少しだけでも休める、そんな休憩所のような庭ができればいいなと考えています。

とはいえ、アサギマダラが好む花等を植えたからといって、すぐに立ち寄ってくれるかと言えば難しいと思います。運の要素が強い目標かもしれませんが、のんびり気長に手入れをしながら待ちたいと思います。

ではでは、今年もよろしくお願いします!

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